【Re/N@
つかさが目の前から消えて、俺は自分で思っていたよりもずっとあいつに頼っていたことに気がついた。胸にぽっかり穴があいたようなんていうけど本当にそんなことがあるってことを初めて知った。かっこつけて「行ってこい」なんて言ったけど】
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【Re/N@
あいつが通路に足を踏み入れた瞬間、追いかけようとするのを堪えるのに必死だった。
頭冷やせって言われた後、街をふらついてみた。すれ違う人が皆幸せそうに見えて苛ついた。
勇者なんてならなきゃよかった。勇者にならなければ……こっちの世界に来ることもなくてあいつにも会えなかったか。ああもう、なんかぐちゃぐちゃだ】
【Re/N@
こんなにあいつの存在が大きかったなんてな。
俺がつかさを守ってやってる、大事にしてやってるなんて思い上がってたわ。俺の方が大事にされてたんだな。あいつが傍で笑ってくれてることがあまりにも普通過ぎて、いなくなってこんな気持ちになるなんて思ってもいなかった】
【Re/N@
眞生が手紙に書いていた、「責任持って預かる」「魔王に手を出させない」っていうのだけがせめてもの救いだ】
【Re/N@
本当はつかさを連れて来ちゃだめだってわかってたくせに。それでも一緒に行こうって言ってしまったのは俺の身勝手で。
ついてきてくれたつかさの気持ちに胡座かいて何ヘタレてんだ。
弱音を吐くのはこれっきりにする。
だから今日だけは】
【Re/N@
つかさを取り戻して魔王をぶん殴ったらヘタレた呟きは消す。
それまではクソ弱いうじうじした自分がいるってことを忘れないようにこれは残しとく。
いい加減気持ちを入れ替えろ。これ以上ヘタレてたまるか】
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