魚は泳ぐ、鳥は飛ぶ、だから僕は描いている

失恋から始まる、高校生の恋愛のお話
至ッ亭浮道
至ッ亭浮道

第11話

公開日時: 2021年10月8日(金) 19:30
文字数:516

「ねぇ、

なに?」

「もう、かってるんでしょ?」

なにが?」

木戸口きどぐちさんのこと」

「だから、なにが?」

木戸口きどぐちさんがちがってえる理由りゆう

「……」

「こういうときの、無言むごん肯定こうていだよ」

春奈はるなは、はっきりとこたえなかったね、昨日きのう

春奈はるなは、夢中むちゅうになりすぎないようにしてるのだ」

「そう」

「にしても、面白おもしろですなあ」

「そうだね」

「……きなひとてるようにえるなんて、とんでもないにゃあ……」

「……きっと、木戸口きどぐちさんのほうこまってるよ」

「タロちゃんが、木戸口きどぐちさんくとどうなるんだろうね」

「わからない。でも、峯村みねむらだったら本当ほんとう姿すがたけるとおもう」

のタロちゃん信者しんじゃっぷりは流石さすがですなぁ」

春奈はるなけるとおもってないの?」

「にゃははー。そんなことないにゃ」

「そこは、否定ひていしないんだね」

「タロちゃんの世界せかいもっともすごいとおもってるのは、春奈はるななのだよ」

わたしだっておもってるよ。いや、まりあ先輩せんぱいだっておもってる」

「まりあちゃんもタロちゃんにえてるんだよね、木戸口きどぐちさんのこと」

「うん」

なやみはえませんなぁ」

峯村みねむらは、きっとちかいうちに、木戸口きどぐちさんのことをくんだろうね」

「それは予言よげんかにゃ?」

「いいや、未来みらい予知よち

「にゃは。冗談じょうだん上手うまくなったねぇ」

「でしょ」

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