奏人は3人の客と会った後、21時半過ぎに暁斗のマンションにやって来た。彼が夕刻から、ほとんど何も口にしないでぶっ通しで働いているのを知っているので、暁斗は昨夜の居酒屋で最後に出てきた焼きおにぎりを真似て作ってやった。自分も夕飯の時に食べた豚汁を一緒に出すと、奏人は嬉しそうに、いただきますと言って礼儀正しく手を合わせる。
「暁斗さんを嫁にする僕は幸せ者だよ」
奏人の言葉に暁斗は笑う。昨夜岸と話していた時は、2人して奏人を暁斗の嫁扱いしていたからだ。
「美味しいね、良く作るの?」
「いや、昨日飲んだ店で作り方を訊いたら親切に教えてくれて……上手く出来てよかった」
昨夜は清水が無事に帰宅できたかどうか、わざわざ本人に確認していないが、心配なところである。自宅の方向が同じなので、山中がタクシーに一緒に乗せたが、かなり酔っていたので、そのまま山中のマンションに転がり込んでいるかも知れない。
そんな話をすると、奏人は焼きおにぎりを頬張りながら、盛り上がったんだね、と笑顔で言った。奏人のところには、出版社の取締役の一人と雑誌の編集長が訪れて、直接謝罪を受けたという。昨夜勝利の祝いをしたが、遅い目の時間に1人だけ客の予約があったので、奏人は1時間で席を外した。
「そう思うと僕はずっと副業をしてたから……会社での付き合いが良くなかったかなぁって」
暁斗とて飲み会はともかく、その他の社内のレクイベントなどにはほとんど参加したことがない。
「私生活が謎だと思われてるっぽいね」
「そう言われたこともあるよ、何のことは無くて風俗バイトして……家で本に埋もれてただけなんだけど」
奏人は豚汁に口をつけて、ほっとしたように息をつく。その様子を見ているだけで、暁斗は幸せになる。積極的にカムアウトするつもりがなかったのに、暁斗の考えに沿ってくれた奏人にしてやれることは、暁斗にはあまりないと思う。だからせめて、彼が安らげる場所を作りたい。西澤遥一が亡くなった時、奏人は暁斗の許に庇護を求めてやって来た。あの時多少は彼の期待に応えることができたのだと思う。これからも、自分の許に来れば安心できると選んでもらえる者でありたい。
奏人は夜食をきれいに平らげて、使った食器を手早く片づけ、リビングで暁斗の横に座る。明日は完全に休みなので開放的な気分になっているのだろう、ビールを出すと喜んだ。明日は何をして過ごそうかと話し合うと、昼間に一緒に出掛けたのが、お盆に乃里子と晴夏がこの部屋に来た翌日だけだとわかり、笑った後にしみじみとしてしまう。
「……これからいろんなところに行こう」
暁斗は奏人の顔を見て言った。奏人は頷く。
「もしかしたら来年の2月か3月辺りから……あっちで勉強を始めることになるかも」
奏人は暁斗の目を見たまま、意を決したように言った。そんなに早く? 暁斗は驚く。奏人が留学を計画しているのはわかっていたし、一緒に暮らすのは彼の帰国後と考えていたが、彼がディレット・マルティールを辞めてから出発するまで、お互いの家を往き来して半同棲のようにしたいと暁斗は思っていたのである。
「それで4月から大学に入れてもらって……2年か2年半」
アメリカの学校は9月が新学期の開始だが、大学院は半期ごとに入学や卒業ができるらしい。
かつてアメリカで奏人を指導していた教授は3年後に退官を控えていて、奏人がすぐに来るなら修士論文を仕上げさせてやりたいと話しているらしかった。西澤の葬儀の後に奏人に声をかけてきた研究者も、このアメリカ人の教授と繋がっているのだという。
「きっと最短で落ち着いて論文を書くには最高の巡り合わせだと思う」
奏人は少し俯いた。先月末も感じたが、その横顔を見ると、目の下にうっすらとくまをつくっており、やはり疲れているようだった。例の記事については一応の決着を見たが、奏人には将来のためにしなくてはいけない、もっと大切なことが山積しているのだ。
「もちろんあなたが一番良いと思う道を選べばいい、俺はあなたが安心して帰って来れる場所を準備するから……今の仕事はどうするの?」
暁斗の問いに、奏人はうーん、と首を傾げる。
「辞めてしまうつもりでいたんだ、でも今回のことで迷惑かけたから恩返しがしたいような……休職扱いにしてもらえないか訊いてみようかなと思ってて」
「2年は難しいかな、でも奏人さんは優秀な社員だから、帰国してすぐに教える仕事が見つからない時はパートタイマーで使ってもらえないか?」
なるほど、と奏人は言った。
「優秀かどうかは微妙だけど」
奏人の切れ上がった眉が八の字になるのを見て、その愛嬌に暁斗はつい微笑む。
「大学で教えてる人って非常勤が多いんだね、最近まで知らなかったよ」
「そうなんだ、常勤の少ない枠の奪い合いだからね、運も良くないと准教授になれない」
シビアな世界だと思った。その中で、自分の強みを発揮して、かつ学生にも教えていく。暁斗の想像もつかない世界である。
「SEしながら教えたり研究したりっていうのも面白いかな」
奏人は明るく言った。不安があまり無いのか、強がっているのか、暁斗には判断がつかなかった。
「落ち着いたら一緒に暮らそうって暁斗さんが言ってくれなかったら決断出来なかった、ほんとに感謝してるし……待たせて申し訳ないです」
奏人はビールの缶をテーブルの上に置き、暁斗の肩にそっと凭れかかってきた。暁斗は距離の近さに今更少し戸惑いながら、その形の良い白い額に唇を寄せる。
「うん、頑張って待つよ」
暁斗の唇が触れると、奏人は僅かに肩を動かした。可愛らしいなと思う。
「浮気しちゃやだよ」
「……へ?」
奏人の口から出たその単語が、これまで自分にとって全く関係のないものだったので、暁斗はついおかしな声を上げる。
「あ、暁斗さんに限ってそれは無いか……」
奏人は暁斗を覗き込んで、呟いた。
「でも僕より美味しい餌を出してくれる人に出会ったらわかんないよね?」
奏人の口調は笑い混じりだったが、浮気の疑いを口にされたことと馬鹿な犬のような例え話をされたことで、ついムッとしてしまう。
「あっごめんなさい、嘘です……」
黒い瞳から笑いが消えた。本気で取りなしている奏人の様子が笑えたので、暁斗は頬を緩めた。奏人の両手が頬を包む。
「奏人さん以外の人にこんな気持ちになることが想像できないよ」
「僕が浮気しないか心配じゃない?」
暁斗は頬を挟まれたまま、首を傾げる。それも考えたことが無かった。
「それは心配しない、でもあなたが異郷で一人で泣くようなことがないかは心配かな」
異郷、と奏人は言いながら笑う。そしてやや自嘲するような表情になった。
「僕にとっては東京だって異郷だよ」
その表情は美しいが、寂しさが淡く刷かれたようだった。
「……そうなの?」
「かと言って帯広が故郷だとも思ってないんだけどね」
暁斗は奏人の孤独感を目の当たりにしたような思いになった。右の頬を包む彼の手の甲に、自分の右手を重ねた。細くて長い指を撫でる。ならば、自分が奏人にとって故郷と呼べる場所を作ればいい……暁斗は考える。
「毎日メールして週に一回テレビ電話して……他に何が出来るかな」
「手紙も書くよ、筆跡を見るのって結構その人を感じることができるだろ?」
暁斗は年賀状を見るのが好きだ。自筆の部分があれば、顔を合わせなくなった人の様子が伝わってくるからだ。奏人は同意を示し、無邪気に頷いた。
「じゃあ僕は絵手紙も送るね」
「きれいに取っておくよ、帰ってきたらそれで個展ができる」
暁斗の言葉に奏人は唇をすぼめた。驚いたり感心したりした時に、たまにこんな表情を見せてくれる。
「暁斗さんはプロデューサーだね、そんなこと思いつかなかった……でも絵も、半強制的って言葉は悪いけど、それくらいして描かないといけないんだよね」
「……あまり自分を追いこまないで」
暁斗はつい言ってしまう。勉強も絵も、崖っぷちに立つ気持ちで取り組まねばならない場面はあると思う。しかしこれまでの付き合いで、それさえも奏人が普通の人以上にやりかねないことが容易に想像できた。聖人が神の声を聴くために、自らに絶命を辞さないような苦行を課すように。
奏人は僅かに黒い瞳を潤ませていた。暁斗は彼の両手を自分の手で包み込む。
「どうしても耐えられなくなったら飛んで行くよ、できない距離じゃないんだから……そう考えると気が楽じゃない?」
暁斗は自分自身に言い聞かせていたのだが、奏人もうん、と答えてくれたのでほっとする。今夜は奏人を良く眠らせてやったほうが良さそうだった。
翌朝、休みにもかかわらず、やはり暁斗は6時半に目を覚ました。習慣のように目を開けないまま枕元の棚に手を伸ばし、触れたのが自分のものでないスマートフォンだったので少し驚く。目を開くと傍には、やや身体を小さくして眠る奏人がいた。昨夜暁斗が風呂から上がると、彼はぐっすり眠っていて、身体に腕を回すことも憚られるように感じた。とはいえ暁斗の気持ちは穏やかで、こんな狭くて汚い場所でも安らかに寝息を立ててくれる奏人の存在に癒された。
昨夜、留学が早くに始まりそうだという話に戸惑ったが、期限が明らかなら待つことができると思う。もちろん、実際奏人が旅立ってしまえば、いろいろ身を切られるような思いはするだろうが、世の中には一緒にいたくてもそうできない人たちが沢山いる。最近は改善されたが、暁斗が入社した頃は、先の見えない単身赴任を強いられている社員が沢山いた。暁斗の課にも、大阪に妻と娘を残して独りで東京に来ていた先輩がいて、近い将来に管理職として戻る目標を支えに頑張っていた。彼は今大阪支社の営業部長だが、5年は単身赴任をしていただろう。それを思えば、奏人がアメリカに行くのはその半分の時間だ。何とかなる。
「……とさん」
傍で眠る奏人が暁斗を呼んだようだった。暁斗は彼を覗き込んで、まだまぶたが瞳を覆っているのを確認する。手を伸ばして、そっと柔らかい髪に触れた。無防備に眠る姿が愛おしい。未だに何故だかわからないが、自分のところに羽を休めに来た天使……あるいは可愛らしい魔物。
「……暁斗さん」
今度ははっきりと呼ばれた。暁斗はどうしたの、と小さく応じた。奏人は半分目を開けて暁斗の姿を確認すると、手を伸ばして抱きついてきた。ああ、可愛らしい。暁斗はその温もりに痺れてしまう。こんな朝を迎えることができること自体が、そもそも幸福過ぎた。
「……好き」
小さく奏人が言う。半ば寝惚けているようだが、そう言われるのはやはり嬉しい。優しく、しかししっかりと奏人の華奢な身体を抱きしめた。暁斗は奏人の愛撫に溺れて、それまで知らなかったところに昇りつめてしまうのも好きだが、こんな風にただ、お互いの存在を確かめ合うだけのために触れ合うのも好きだ。かつて蓉子に対しても同じように温もりを求めることはあった。でも相手が奏人だと、満足感が違う。自分の深いところに奏人の何かが……優しく熱いものが沁み入ってくる感じがする。そしてそれは、暁斗を癒し、勇気づけるのである。
「暁斗さん」
奏人はか細い声を発した。
「まだ早いよ、抱いてるからもう少し眠るといい」
自分の希望でもあった。ずっとこうしていたかった。
「……このまま暁斗さんの毛穴に浸透してしまいたい」
奏人は暁斗の胸に顔を埋めたまま、可笑しなことを口走った。
「あなたが浸透してしまったら俺は何処を探したらいいのかな」
「うーん……」
奏人は言葉を探している様子だったが、あまりに返事が遅いために少し身体を離して顔を見ると、僅かに口を開けて、また眠っていた。まるで子どものようだった。暁斗は思わず小さく笑う。
奏人との関係は、本当に不思議だと思う。こんな時、暁斗は奏人を可愛いと感じているが、暁斗がへたばって奏人に甘えている時や、弄ばれて自失寸前の時は、彼が自分を可愛いと思っている節がある。いとも容易く立場を入れ替えられるので、もしかすると立ち位置なんて決めても意味が無いのではないかと思う。お互いに相手を嫁なんて言っているのが良い証拠だ。
朝の空気はやや冷たかったが、お互いの温もりで十分暖かい。布団を直すと暁斗も眠くなってきて、奏人を抱いたままうつらうつらする。しばらくすると夢を見た。奏人が目を覚ましてじっとこちらを見つめていたかと思うと、ゆっくりと唇を重ねてきた。柔らかくて熱っぽく、湿り気を帯びた感触が生々しく、夢の中なのに快感で背筋がぞくぞくする。昨夜から一緒にいて、夢でもこんなことをするなんて、どれだけ飢えてるんだ。暁斗は自分に呆れてしまう。奏人は唇の先だけ少し触れ合わせたかと思うと、次は暁斗の唇を包み込んで味わうように吸う。気持ちよくてたまらない。
「……奏人さん」
声が出て目が覚めた。奏人の黒い瞳が視界に飛び込んでくる。その距離の近さに驚き身体を反射的に起こそうとすると、奏人はそれを制するように身を乗り出してキスしてきた。唇をしっかり重ね合わせ、しばらく動かない。暁斗はこれが夢なのか現実なのかわからなくなったが、本能的に上半身に乗っている奏人の身体を抱きしめる。
「……あなたとキスするの大好き」
奏人は唇を少し離してそう言ったかと思うと、またくっつけてくる。暁斗は頭の中を蕩けさせながら、山中の話をぼんやりと思い出す。お客様とはキスしないと言った、奏人が教育した後輩スタッフ。奏人は2度目に会った時に、彼からキスしてくれた。馬鹿みたいに泣いてしまった暁斗を慰めるためではあったのだろうが、気持ちのこもった口づけだったと記憶する。
「奏人さん」
何度目かに唇が離れた時、暁斗は一呼吸してから奏人に声をかけた。はい、と彼は生真面目な返事をしたが、すぐについばむようなキスをひとつする。
「隆史くんに……自分がいいと思う以外の客の唇にキスするなって言ったの?」
え、と奏人は少し目を見開いた。彼にしては反応が鈍かった。少しの間を置き、うん、と答えた。
「僕たちはお客様に恋人だと思ってもらえるように接するのが基本だけど……仕事とプライベートの境界線を持たないと、けじめがなくなって逆に接客がだらしなくなってしまうから」
暁斗はふうん、と小さく応じた。
「キスはわかりやすい境界線で……もちろん唇にしてっておっしゃるお客様もいるから、対応はするよ」
好き嫌いが無く、いつも100パーセントで客に接すると評価されている奏人だが、意外な部分でクールなプロ意識を持っていることに少し驚く。
「でもそれが意外と少なかったりするんだ、それで新人には嫌なら唇にキスしなくていいって話してる」
奏人は至極真面目に答えた。そして訊いてきた。
「山中さん? 隆史とキスしたって?」
「うん、この間嬉しそうに話してて……何か奏人さんに愛してるって伝えてとか言ってた、どうしてだったか忘れた」
こんな話をしてもいいのだろうかと思いつつ、無責任に話す。
「山中さんが僕を? 何かな」
奏人は口許を綻ばせ、続ける。
「隆史が山中さんを慕ってる感じは確かにあるね……ずっとお客様に対して固さが抜けない子だけど、そこを気に入ってる常連さんの1人が山中さんだと僕は認識してて」
「可愛いって言ってるよ、キスは前から山中さんから仕掛けてたみたいでようやく許してくれたっぽい」
奏人は楽しげな表情になり、それを引っ込めると、暁斗を見つめて、言った。
「可笑しいよね、平気であそこを咥える僕たちが唇にキスしないでって言ったりして」
明るくなった寝室の中で、奏人の姿は何処か儚げに見えた。彼は確かに、夜に男たちをパラダイスに導き、朝になると消えてしまうファンタジーだった。暁斗はやけにそれを意識させられ、細い背中に回している腕に無意識に力が入る。彼が消えてしまわないように。
「奏人さんや隆史くんが口づけを大切にしていることをとやかく言う権利は俺には無いよ、俺はあまり今までキスすることにこだわりが無かったから正直よくわからないけど……」
上手く言えなかったが、そんなに良いものだと思っていなかったのは確かである。奏人と経験するまでは。
「奏人さんは随分早くから俺にキスしてくれたね、山中さんに言うとしつこく絡まれるから訊かれてごまかした」
そうなんだ、と奏人は笑い、悪戯っぽい眼差しを送ってから唇を重ねてきた。暁斗は押し寄せる甘い痺れに思わず目を閉じる。
「……僕はあなたにキスして欲しかった、いつもなら新しいお客様にそんなこと感じないのに」
奏人の指先が暁斗の唇の端を撫でる。胸がどきどきする。暁斗のほうからもっとして欲しいと言いたかった。
「暁斗さんは僕とキスするの好き?」
訊かれて暁斗は黙って頷く。
「山中さんに自慢したらいいよ、かなとは初日から俺にキスしたいと思ってたみたいだって」
「そんなこと言ったら……」
言い終わる前に唇を塞がれる。暁斗はこの優しくて甘い調教に夢中になる。さっきから舌を入れられてもいないのに、気持ちよくて身体が熱くなってきた。まるで奏人は口から魂を吸い出す妖怪だ。
「暁斗さんのそういう顔めちゃくちゃ好きだな、どれくらいでキスするのに飽きるか試してみていい?」
愛おしい妖怪の誘惑に抗えそうになかった。暁斗は何時間でもキスだけして過ごせそうな気がする。目覚めたときには冷えていた部屋の中の空気が、カーテン越しの朝日のせいだけでなく、僅かに温度を上げてきた。互いの唇の感触を長い時間をかけて確かめ合ったあと、奏人に言ってみる。
「これ飽きないよ、他に止めるきっかけを作らないと一日潰れるよ」
だよね、と言って奏人は楽しげに笑い、すぐに挑むような目になった。その力のある美しい瞳に、理性を瞬時に壊されそうになる。
「暁斗さんがキスだけでいってしまうか、空腹に耐えかねてお腹を鳴らしてしまうか」
結局のところ、暁斗次第のようだった。どちらにしても、あまり長い時間持たない気がした。奏人も気づいているはずだが、固くなり始めた股間に、彼は一切刺激を与えて来ない。なのに唇を弄ばれているだけで、そこにどんどん熱いものが集まってしまう。暁斗は早くも理性を手放しかけていた。今朝はこんな風になるつもりじゃなかったのにと、頭の片隅で思いながら。
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