「まずは基本になる、火、水、風、土の四元素魔法だな」
放課後、アンジェは約束通りベレスに魔法について教えてくれました。
アンジェからくれた紙とペン、授業で扱う教科書を借りながら、ベレスは本気で勉強していました。
「因みに四元素は、生まれ持った素質から決まる。わたしの場合は火と水。水は⋯⋯汎用性が高いから出したくなくて、元素派生させた氷を練習してるけど⋯⋯。元素派生はそのままの意味! 水を派生させるなら、出す水の温度を変えるとか、土だったら出す物自体を砂なのか岩なのか決めたりとか、派生は人によって全部違う!」
「無数に、あるのか⋯⋯」
「ま、そういう事。とにかくやってみ? 本の中身だけ覚えたって意味ないしさ」
「そ、そうだな。よし⋯⋯」
ベレスは本を置き、立ち上がります。
「本来の手順なら先生から元素分析されて、そこで初めて自分の扱える元素が分かったりするんだけど、まあそんな事は考えなくて良いから。とにかくベレスは手のひらにエネルギーを集めるイメージで身体を力ませてみろ」
「分かった」
ベレスはアンジェの言われた通り手を前へ突き出し、手から何かを作る想像を働かせながら、全身に力を込めました。
すると、次第にベレスの手のひらから光り輝く球体のような物が現れ始めたのです。
「え、ええ!? マジ!? これって──」
そして現れた光は徐々に黒く染まって行き、すぐに手のひらから跡形も消えて無くなってしまいました。
「な、なんだ⋯⋯?」
ベレスは不思議そうに自分の手のひらを見つめました。
対してアンジェは物珍しいものを見るような顔で、少し興奮気味にベレスの手を掴んで言いました。
「ベレス⋯⋯あんた、もしかして光魔法が使えるんじゃない!?」
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