ベレスとカロンは一息つこうと、辿り着いた池で休息を取っていました。
カロンは水分補給、途中で身を隠す布も無くなったベレスは池の近くでただ項垂れていました。
生きる意味を持つことすら、私には許されていなかったと、ただそうやって自分を呪うばかり。
カロンは落ち込むベレスの隣に静かに座りました。
「⋯⋯調べたい事がある、と言うのは本当の事でしてね。ワタシがあの町に訪れたのはただの偶然では無いのですよ」
項垂れたまま、ベレスはカロンの言葉に耳を傾けました。
「レーダーを治しにパソンレイズンへ向かった、と前回会った時に言いましたよね。アレ、結果的には嘘だったんですよ」
カロンはポケットから手のひらに収まる丸い機械を取り出して、話を続けます。
「このレーダーは特定の元素を探知する機械でしてね、遠出をする際、ワタシが念の為携帯しておく物なんですよ。なので、本来反応を示す事自体があり得ないという代物だったんです」
と、カロンの話の途中で丸いレーダーは作動し、中に埋め込まれた模様が光り出したのです。
「何かの間違いと思ってパソンレイズンへ修理に向かったのですが、無惨にも滅びていてそこへは引き返したのです。するとレーダーは警備坑道を抜けた所で再び強い反応を示し、ワタシはある確信を得て、今、アナタのそばに居るのです⋯⋯」
カロンは光り出したレーダーを片手にベレスを一点に見つめると、確信に迫りました。
「探し求めて二年、ようやく見つけました⋯⋯光の魔法使いさん」
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