「何が『拷問の訓練は受けた』だよ」
「あら、それは本当よ?訓練というか、日常に近かったけれど」
彼女を取りまく光のようなオーラが、一瞬だけ翳りを帯びる。
フェイトは立ち入ったことを聞くのはやめにした。
代わりにうそぶいた。
「とても、国王直属空軍小隊の隊長とは思えないな」
ステラは目を丸くした。
「詳しいのね」
「まあな」
ステラはかすかに警戒のこもった眼差しでフェイトを見つめている。
風が梢を渡り、ひらひらと葉が舞い落ちる。
フェイトは足を止めた。
「お前、泣かないのな」
ステラはきょとんとして首をかしげる。
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