Ⅰ【敗戦の日】
Ⅱ【宰相家へ】
広大な国土と豊富な資源を誇る大国、アクシオン。
狭い国土と乏しい資源ながら、知能と技術でトップレベルにまで上り詰めた国、ニュートリノ。
ニュートリノは度重なるアクシオンの侵攻に、とうとう牙を剥いた。
これが、二年に渡る戦争の所以(ゆえん)である。
物語は終戦の日、アクシオンの空軍特殊部隊隊長が国境線沿いで撃墜(げきつい)され、戦闘機が樹海へ墜落するところから始まる。
樹海にひとりで暮らす少年・フェイトは、戦闘機の墜落場所で、気を失った敵国の少女・ステラを発見する。
彼は父である宰相に命じられ、彼女の身柄を保護し、屋敷で監視することになるのだが……?
戦火の中で生きるべき道を問い続けた、少年と少女の物語。