今夜、マサンの部屋でカーソンのビーガンの彼女とどうやって別れるかをネリーと合わせて話していた。
マサンはりんご酒を1杯呑み終わり、2杯目を注ごうとすると、ベルが鳴る。
ん? だれだ?
と、マサンはインターフォンのボタンを押す。
「ぼくだ!」と聴こえる。
あ〜、君か。入れよ、カラム。
ドアから離れ、ソファーに座る。
すると、すぐにまたベルが鳴る。
カラムだった。嫌々マサンは立ち上がり、ボタンを押す。
なんだよ! さっさと来いよ!
開かないんだ!
分かったよ!
と、強くボタンを押す。
カラムか、あいつにも聞いてみよう。
と、カーソンが言う。
いや…… それはどうかな?
なんで?
いや、身になる提案がでるとは思わない。
1回聞いてみようぜ!
と、ここでカラムがドアを開けてやって来る。
やあ!
やあ! カラム!
いま僕の話してた?
いや、別に。
と、マサンは言う。
なあなあ! お前に聞きたいことがあるんだ!!
と、カーソンはソファーから立ち上がり言った。
なんだ?
いまマサンとネリーと俺が彼女と別れる話してたところだ。
ほう? それで?
実は彼女ビーガンでサラダやスープ、ご飯しか食べないんだ。すごく優しいから魚も食べない。おれ気になってしまってな、もう精神的に無理なんだ!
なにか方法はあるか?
ん〜 それならリンダとダブルデートしよう。
リンダ? リンダって?
僕の新しい彼女だ。
そうか、それで?
食事に行こう。そこで僕が彼女を揶揄う。そうすれば当然怒るだろ? それでこんな友達と付き合ってる人とはもう無理! てなって、別れられるはずだ。
カラムはそう提案する。
おっ! お前にしてはいい提案だ!!
それで? お前はどうなる?
なにが?
そいつから憎まれるんだぞ?
と、マサンは言う。
たしかにそうね。
ネリーは言う。
いいんだよ、憎まれ役になってやるよ。
そういうと、カーソンは泣きそうな目で言う。
お前はなんて良い奴なんだ!! 恩に着るよ!
いいんだカーソン。
じゃあ後日ダブルデートの日にちや場所を言うから、そこに2人で来てくれ。いや明後日にしよう!明後日はなにもない。
分かった! ありがとうな!
じゃあおれはもう行くよ。なにかあったらメールしてくれ。
わかった!
と、カラムはマサンの家を出た。
あいつは本当にカラムか?
そうね、いつもより真面目ね。
あいつは優しいだけだ。
と、3人はカラムについて話していた。
明後日、ダブルデートを決行することになった。カラムの作戦は成功するのか。
ー ♯3 作戦 ー つづく。
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