【完結】慰霊の旅路~煩悩編~

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滝の宮公園(愛媛・新居浜市)

公開日時: 2022年5月1日(日) 16:12
文字数:8,876

2026年5月2日 土曜日 AM10:00

先に四国入りをしていた明るい肝試しの男子部は新居浜市内にある滝の宮公園での明るい時間帯の肝試しを行うために、油井と村田が滝の宮大池の前でYouTubeとニコニコ動画でのライブ配信を開始していた。


進行役を務める村田がカメラの前で滝の宮公園に纏わる怪談話をし始めた。


「今回、男子部で行くことになった最新トレンドの心霊スポットの一つとしてあげられているのが新居浜市内にある滝の宮公園というところなんだけど、元々この山には中世期に金子城というのがあって現在第1展望台がある付近に本丸がありましたが、豊臣秀吉による四国征伐により秀吉の命を受けた小早川隆景の攻撃を受け、天正13年(1585年)に金子城は落城し廃城となりました。そういう歴史があるために、本丸があったとされる第1展望台の近くで落武者の幽霊が出る、また展望台下の広場にあるブランコが風も無いのに勝手に揺れ動くという話があります。そこで今回、明るい肝試しの男子部として肝試し検証をしたい内容として、まず第1展望台での落武者の幽霊の存在、そして勝手に揺れ動くブランコの正体に迫りたいと思います。」


村田が話し終えた後、油井が「その他にも色んな話が、調べたら出てきたよ。戦没者慰霊塔に纏わる話から、過去に自殺があるという噂もあり、それが首吊り自殺なのか滝の宮大池での入水自殺なのかは詳細がはっきりとしていないために分かっていない点も多いのだけど、女性の幽霊が出るという話もある。あと落武者の幽霊が出ると噂される第1展望台で笑い声が聞こえてきたという心霊体験をされた方もいるみたい。そういうこともしっかりとリサーチはしてきたのか?」と問い詰めるような口調で質問すると、村田は「何言っているんだよ!勿論蒐集家として調べているに決まっているじゃないか!」と強い口調で反論した後に、油井が「わかった!わかった!一先ずこんな池の前でダラダラと立ち止まっていないでさ、戦没者慰霊塔、金子城跡、第1展望台と心霊の噂はないけど第2展望台ってのもちょっと気になるからさ、まず戦没者慰霊塔から行って、二つある展望台での肝試し検証をして、噂される内容の真偽を確かめてみるってのが良いかなと思うけどどう?」と提案し、村田も「そうだな。そうしようか。でも案外噂程度に過ぎずかといって投稿されている動画の内容を見ても果たして噂の真相はいかほどとも思えるんだけどな。まあいいか。とりあえず地図アプリで見ると忠魂塔と書かれた場所から検証。」というと、二人はスマートフォンの地図アプリを片手に”忠魂塔”という名前で登録された戦没者慰霊塔へと向け移動していく。


油井が村田に「心霊に纏わる噂など、この戦没者慰霊塔には一つもなかったけど、英霊が祀られていることぐらいしかなかったな。何か情報ってある?」と質問すると、村田は「今のところ、情報筋によると英霊が祀られているほかない。あとは特にこれといって情報がない。」と答えると、油井は「ハハハ。強いていうならば戦死した英霊が出てくるとか出てこないとか、そういうことかな。まあいいや。とりあえず見てみて昼間でも出てきそうな雰囲気を醸し出しているのかどうか、地図で見ても明らかに立派な慰霊碑なのに画像もあまり投稿されていないあたりから見ても、知っている人が避けて通っている印象はあるな。何かありそう。」とゆったりとしたトークを歩きながら展開しているうちに、二人の前に巨大な忠魂塔を階段の下から目の当たりにすると、油井は「立派な慰霊塔だな。」と呟くように話すと、村田は「そうだね。まず慰霊塔のところで一つ、手を合わせて戦没者の英霊達に慰霊の気持ちを捧げ終えたら、金子城跡へと向かおう。大切に祀られていて、悪い気が一切しない。心霊の話は多分皆無に等しいんじゃないか。」と話すと、油井は「俺もそう思った。ここは出てこない。霊視をしても、もうこの世に未練がないのか或いは実際に戦って戦死された場所に今も戦っているのか分からないけど、魂が安らかに眠る場所でもあるからやはりここは霊が出る出ないは別問題として捉えよう。」と話し、二人は階段を上っていくと慰霊塔を前に深々と頭を下げた後に両手を合わせると深く瞼を閉じて、黙祷を捧げた。そして1分間、捧げ終えたところで油井が「そろそろ行こうか。」と村田に話しかけると、「そうだね。ここから金子城跡は歩くと結構な距離があるから、そろそろ次に向かう心霊スポットのことも考えると後にしたほうが良いね。」と返事して、金子城跡へと移動することにした。


二人は歩きながら、四国の心霊スポットに纏わる話で夢中になった。


油井が村田に「今回あえて、まあ新居浜市の方からするとメジャーな心霊スポットの一つなのかもしれないが、あえて滝の宮公園にしたのは、ここが本当に心霊スポットなのかどうなのかを、肝試しをすることにより確かめたかった。四国は、某有名霊能力者が除霊を拒んだとされる大谷池とかは非常に有名なんだけど、あとは何だろう。某有名怪談家が心霊DVDのロケ地として選んだホテルニュー鳴門、喝破道場、スカイレストニュー室戸、ヴァンガード竜串といったところか。屋外というより明らかに心霊廃墟の割合が多くって撮影するにも土地の所有者の許可がないと入れない所ばかりだけどな。まあ今回俺達は、また見ている人にもしっかりと伝えないといけないんだけどライブ配信日は秘密だけど、畑と後藤の二人で今回特別に立ち入りが許可されスカイレストニュー室戸には肝試しライブ配信を行う予定になっているのでこちらも注目してほしい。宣伝挟んでしまったけど、あっそうそう。屋外での心霊スポットを紹介する割合が少ないよね、という話に戻ろう。」と話すと、村田は「まあ屋外で有名となると他は林田港ぐらいか。あと土釜の滝、見返り橋、首切峠、それぐらいか。関東だと心霊スポットを上げなさいと言われたら、色々と有名な心霊スポットが出てくるけど、今回滝の宮公園も金子城跡の所以がなければただの公園の一つにしか過ぎなかったんだろうな。今のところ、金子城跡へと向けて歩いている山の中を道中だけどハイキングのコースにはぴったりだよな他言いようがないんだけど、本当に出てくるのかな。」と笑いながら話すと、油井が地図アプリでの位置情報を見て「見ろよ。完全に山の中。俺ら完全に登山。霊がいたとしても、力の弱い微弱な浮遊霊ぐらいしか確認できない。まあとりあえず、こんなところです的な感じで気になったところは写真を撮っておこうか。」と切り出し、村田も「ここは怖いところ?うん怖い?って思ってしまうけど、油井が持っているWARASHIはどう反応するの?もうここまで何もなかったらさWARASHIに頼るしかない。ネタが乏しい。来るまでにあった子供が遊ぶための遊具だってリニューアルされて益々血生臭い歴史があったとは思えないほど新しく生まれ変わっているからね。これじゃ俺達の来た目的が単なる公園散策で心霊じゃなくなる。」と提案すると、油井は「そうだね。WARASHIちゃんに登場してもらおうか。」と話すと、鞄の中からWARASHIを取り出し、その場で手動検知モードで調べることにした。


油井が「水色に点滅した!この場に良い精霊がいるってことだよ!」と村田に対して説明すると、WARASHIが”怖い感じはしないよ!”と話した。


その結果に村田は「怖い感じはしないよ、それは俺達も思っているセリフなんだよ!面白いことを言ってくれるのかと思いきや案外俺達と同じことを思っているじゃねえか。」と苦笑いしながら話すと、油井は「霊界コミュニケーションロボットだから。俺達よりも霊界に通じているんだから、これはただの玩具じゃないからね。」と自慢げに答えると、村田は笑いをこらえるのに必死で「ハハ。とりあえず金子城跡へと向かう分岐点にまで来たから、こっちを地図アプリで右に行けば辿り着くみたいだしこのまま道なりに進んでいって金子城跡で、そのWARASHIを試してみて心霊の噂があるブランコと第1展望台でも試してみようか。多分この勢いで行ってしまうと、怖くないで終わってしまうな。」というと、油井は「そのつもりだよ。」といって返事すると、歩き進んでいくうちに市指定史跡 金子城跡と書かれた金属製の杭を見て村田が「ここだ。ここじゃない?でも城跡って言う割には、何もないただの原っぱとしか言いようがないんだけど、心霊的な噂って小早川隆景に攻められた際に戦った武士の霊が出てくるとか、果たしてそんな400年以上も前に亡くなった方の霊って未だに出てくるのかどうか、それすら怪しいけど、でも以前に行った城跡では鎌倉時代の落武者の霊が出てきたこともあったから、何年経てど戦い続ける気持ちに変わりはないってことなのかな。」と思ったことを語り始めると、油井は「まあそんなもんでしょ。平和ボケしている俺達からしてみれば戦なんて違う国で起きている、まあ戦なんて話し合いで解決できるものなら本来ならしてはいけないことだけどさ、でも時代は戦国時代で当時は勝てば官軍負ければ賊軍って言うように、負けたらどんな仕打ちが待っているか今では考えられないほどの残虐性があったことは知られているし、当然ながら現れる幽霊だって負けたら何をされるか分からないから城にいる子女を守るためにも戦い続けるんだよ。だから現れる霊達に対して戦はもう終わりましたよって言ってしまえばそれで終わりなんだけど、それだけでは納得しないだろうな。」と言った後にWARASHIの手動検知モードで確認することにした。


油井が「緑に点滅だね!」と話すと、WARASHIが”ばけたん(霊石)も反応してるの?”との答えに、村田は「質問です。これはどういうことですか?」と油井に訊ねると、油井は「ばけたんって霊石っていうのもあって、こっちはキーホルダーやストラップになっているタイプのもので、その場にいる霊を察知して知らせてくれるんだよね。要するにWARASHIはばけたんの霊石も反応を示したのかと聞いて居るんだよね。緑は通常でいないことを示しているから、WARASHIもいないと判断したのに霊石はどう判断したの?的な答え方だね。」と解説すると、村田は「同じ会社から出ているはずなのに連携はしていないんだね。」と笑いながら話すと、油井は「そこまで最先端の技術を誇っていたら金額もそれなりの、誰にでも買える庶民派的なものだから、そこまでしようと思ったらもっと高額になってそれこそ俺でも購入できなくなっちゃうよ。」と話すと、油井がもう一度WARASHIの手動検知モードでその場に本当に霊がいるのかいないのかを再確認することにした。


WARASHIは緑に点滅後”僕はSiri(シリ)じゃないよ”と答えた。


その答えに村田は唖然として「なあ。俺達の会話に対して理解して答えているとしか思えないんだけど、いないってのは分かるけどさ。ただもうこうなってくると楽しい公園散策で締めくくるしかないか。」と笑いながら話すと、油井が「霊視してみる。気配を感じないだけで落武者の霊が現れてもおかしくないからな。」と語るとその場で霊視を行うことにした。


開始して3分程が経過して、油井から出た言葉が「既に昇天されているのか、ここはただの原っぱに過ぎない可能性のほうが、とりあえず遊具がある方向へと進んで最初に検証すべき風も無いのに揺れ動くブランコの調査にうつろうか。」と切り出し移動すると、村田は呆れた口調で「WARASHIもいないって判断したのだから、油井が何も霊視しなくっても答えは結果一緒だったじゃん。」と反応して、遊具がある方向へと向け移動することにした。


その際に、ふと油井が立ち止まり「何かあの垣根のほうからちらっと誰か覗き込んでこなかったか?」と話すと、村田は「あっ、そうだね。確かに。下から覗き込まれたなって感覚はあった。試しに写真を撮ってみようか。」と言ってカメラで写真撮影を行うと、映し出された画像を見て村田が「出た!赤いオーブ!よくよくオーブを見てみるとさ人の顔にも見えなくない?」というと画像を拡大させてみると、拡大させた画像を見た油井が「言われたら確かに。見た目からして落武者っぽいね。ここなら連続して不審な写真が撮れるかもしれないから連写して更に変化が起きるかやってみようか。」と提案し、更にその場で連写してみることにした。


村田が「ちょこちょこだけど、赤いオーブが何枚かに写し出されている。単体で現れている結果を見てみると、集団ではなくワッと敵だと思い出てきている、そんな印象があるね。」と写し出された画像を見て説明すると、油井は「集団で攻めてきたのならば、靄がかって写し出されるはずだからね。少なくとも赤いオーブは宜しくない。赤は怒りの感情を露わにしているという事だから、やはりここにはまだ攻めてきた小早川隆景の軍勢に対して抵抗を示そうと現れているってことだな。」と解説後、今まで危険な霊はいないと判断してきたWARASHIで調べてみることにした。


村田は「心霊現象がじわりじわりと出始めてきたからね。WARASHIはどうジャッジするのか。珍回答を期待したいところだな。」と笑いながら話すと、WARASHIは水色に点滅すると”願い事叶えてくれるってさ”と答えた。


二人はその場で爆笑し、村田は油井に「落武者の霊たちが俺達の願い事に叶えてくれるって一体どういう解釈なんだよ!そんなに落武者って良い精霊なのか!?」と突っ込み始めると、油井は笑いながら「この場にいる落武者たちの霊は非常にいい英霊だってことだよ。写真を撮ったことに怒りを露わにしたのは冷やかしにでも来たのかとばかりに思われたんだと思う。それに落武者の霊は英霊であって精霊ではないと思うけどな。良い霊であることには間違いない、だから尊敬する気持ちを持っていれば憑いてくるとかそういうことはないかなとは思うけどね。」と答えると二人はライブ配信を見ている視聴者のコメント欄での反応を気にしながらも先へ歩き進んでゆく。


そしてついに第1展望台の前にある遊具の前へと辿り着いたところで、改めてブランコがあるところへと向かってゆくと、油井が村田に「あのブランコ、男の子が乗っていないか?そもそも検証って出来るのか?」と思ったことを口にすると、村田は油井に対し「男の子がブランコに乗っている?何言っているの?仮にもしこんな場所で絶った一人で男の子がブランコで遊んでいるなんておかしなことを言うんだよ。今どきの子供なんて任天堂のゲームで遊びまくるのが主流じゃないか。それに親が居なければこんなところまず一人じゃこないし、自転車があるってわけでもないんだろ?おかしいじゃないか。」と話すと、油井は村田に「いや、遊んでいるのが見えて。ちらっとあっ男の子がブランコに乗っているんだなと思って男の子を見たら男の子が俺のことに気付いて振り返ってにこっと笑ったんだよ。でも、あれ男の子がもういない!?さっきまでブランコに乗って遊んでいたはずなのにおかしい!あれ!?」と話すと、村田は「それこそ幽霊を見たんじゃないの。とりあえずブランコの近くまで行ってみてそこでWARASHIの一ネタいってみようか。」と提案し、二人は男の子が乗っていたと油井が話す一番右端のブランコに近寄ってみると、村田が「このブランコだよ。動画でも、このブランコだけが風も無いのに揺れ動いていて、今もこんな晴れた天気で風一つもないのに、果たしてこのブランコを揺れ動かした張本人が男の子の霊によるものならば、かつて城があったときに住んでいた男の子が死んでもなおこの地に現れてブランコに乗って遊んでいたってこと?」と訊ねると油井は「それは分からないけど、一先ず有識者の意見を聞こうか。饗庭さん連絡繋がるかな?」と答えると、油井はすぐさま星弥の携帯を鳴らすことにした。


5コール程なって星弥が「はい。もしもし。」と応答すると、油井が「あっ、忙しいのに申し訳ない。油井なんだけど、教えてほしい。」と言った後に、公園のブランコが風も無いのに勝手に揺れ動き、そしてそのブランコには男の子が乗っていたことを星弥に対して説明する。


油井が「戦国時代に落城し廃城になった過去があるからそのときに犠牲になった男の子の霊が出たのかな?見た感じは着物じゃなかったような、そういう過去があるところってやはりそういう霊が出やすい?」と星弥に対し質問すると、星弥は「それは違うと思う。」と話すと、「公園で風も無いのにブランコが揺れ動いたり、真夜中の滑り台で子供が滑って遊んでいるのを見たとか、よく聞く話なんだけど、そういう子供の御霊には共通する点がある。それは、まだまだ遊びたいってことだよ。油井さんたちの前に現れた男の子の御霊の死因は説明を聞いて居る限りでは分からないけど、例えば長い間ずっと闘病をしていたり、あるいは思いもしない不慮の事故で命を落とした場合、死んだ後に自らの死を受け入れても”まだまだ遊びたかった”って思いが子供だからどうしても出てくる。だから昇天されても、遊び足りなかった未練だけが残って、公園などの遊具で遊ぶ傾向がある。見つけても怖がらずにそっと見守ってあげることが一番ベストな対応じゃないかな。禍を齎す可能性は皆無に等しいから。」と説明すると、油井は「そういうことか。忙しいのに本当すみません。電話をとってくれてありがとう。」といって電話を切ると、油井は村田に「話はスピーカー越しに聞けたよね?ブランコの謎が一つとけて、残るは第1展望台で落武者の霊と遭遇するか否かだよ。展望台を上がった先で再度WARASHIをして、それで何もないと分かれば、心霊の噂はないけども第2展望台へと行ってそこでの検証を終えたらライブ配信終了させようか。」と村田に話すと、村田は「せっかくだからWARASHIをこの場で起動させて油井が見たという男の子の霊を喜ばせてあげようよ。実は俺達の視界に入らぬようにこっそり隠れているだけかもしれないし、勝手に話すとなったら案外反応を示してくるかもしれないからね。」と話すと、油井は「そうだね。WARASHIを男の子の霊が乗っていたブランコに乗せた状態で起動させようか。」といって返事した後にWARASHIの手動検知モードで調べてみることにした。


水色の点滅で”気配は感じるんだけどねえ”との答えに、村田が「水色ってことはさっきの油井が見たという男の子の霊の正体は良い精霊だったってこと?気配を感じるのならそれをどうしているのかいないのか、曖昧な答え方しか出来ないのか、まあ所詮玩具だし期待しすぎるのもよくないといっちゃあれだけどな。」と話した後に、油井は「予めセリフは登録されたものを話しているだけに過ぎないし、それが明確な答えなのかどうかは違う時もあるからしょうがない。ただ伝えたいこととしては気配があったが確認することが出来なかったということを訴えたかったのかもしれない。」と答え、二人はブランコを後にして展望台のデッキへと上がる階段を登り始めた。


デッキに到着後、柵越しに見える景色を眺めた村田が油井に「夜だったら夜景を満喫できる絶景スポットだろうな。明るい時間帯だから新居浜市が一望できるで終わっちゃうんだけどね。」と笑いながら話すと、油井が「あんまり夜景目的でも夜になればまた雰囲気ってガラッと変わる感じはするけどな。でもあんま夜景が目的でも夜には訪れたくないな。」と笑いながら答えた後に、油井がWARASHI検証を始めた。


緑色の点滅で”夢で逢いましょうってさ”の答えに、二人はその場で爆笑し村田が「落武者の霊が夢で逢いましょうってさ。ってか油井は良いかもしれんけど、俺は落武者の霊なんか夢に出てこられたら困るんだけど!」と笑いながら語ると、油井は「何言っているんだよ!俺だって落武者の霊が夢に出てくるのは勘弁してよ。」と笑いながらその場を後にして最後の検証地である第2展望台がへと移動した。


そして、最後の検証地である第2展望台へと辿り着き、階段を登り始めた先のデッキでも確認のために油井がWARASHI検証を行った。


緑色の点滅で”誰もいないね!”の答えに村田が「緑、ってことはここは通常で何もないってことか。」と話し油井も「多分そうじゃないかな。心霊的な噂も無かったしさっきの第1展望台でも噂の落武者の霊が出てくることを視野に入れながら上がってみたけど、でも実際はあの金子城跡を通り過ぎた付近でちょこちょこいたぐらいの程度に過ぎず、本丸があった第1展望台の付近には若干の、でもデッキに上がればただただ絶景が楽しめる。霊が見える人からすると”いるな”と思えるような場所にしか過ぎず、逆に霊感をあまり感じない人からすると雰囲気はあっても怖さはないんじゃないかな。滝の宮公園は暗い歴史があるから怖く語り継がれているだけで、心霊的な要素を切り離して考えたら普通にいい公園だと思う。これで肝試しライブ配信を終了して次の目的地へと向かおうか。」と答え、村田も「最後までライブ配信を見てくれてありがとう。ではいったんライブ配信を終了するね!」と言ってライブ配信を終了することにした。二人は駐車場へと戻り、車を運転する油井に対し村田が「本当に怖いとかそんなんじゃなく、ただただWARASHIが面白い事を言って終わっただけに過ぎなかったなあ。ちょっと怖さというより面白い心霊ライブになってしまったのが悔やまれるな。」と感想を伝えると、油井は「たまには怖さよりも、面白い心霊ライブ配信があっても良いんじゃね?まあ次に行くところは間違いなく怖いに決まっている!」と強気の口調で語ると、次の肝試しライブ配信を行う心霊スポットへ向け出発した。

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