アリシアの指導に苦労していると、エリオットが現れた。
「あれ? エリオットもここでお勉強?」
「あぁ、構わないか?」
「全然いいよ~♪ 寧ろアリシアは大歓迎じゃあないかな~♪」
アタシが揶揄うと、
「なっ!? ちょっとミナ!」
「そ、そんなことないだろ!?」
二人とも照れちゃって可愛いのぅ~♪
「なんだお前ら、ここに居たのか」
「お勉強会ですか。熱心ですわね」
そこへ殿下とシャロン様が加わって、いつものメンバーになる。
「前回は俺らでTOPを独占したからな。今回も狙うか」
「あ~...殿下、それは厳しいかと...」
「なんで?」
「約1名、頭の残念な子が居ますんで...」
敢えて誰とは言わない。
「あ~...なるほど...ミナをもってしてそこまで言わせるってことは相当に残念なんだな...」
「はい、そりゃあもう」
「ちょっと! そこまで言わなくていいんじゃない!?」
「おんや~♪ アリシアたん、誰とは言ってないのになんで怒ってんのかな~♪」
「あう...しまった...」
本当に残念な子だこと♪
「ま、まぁ、学力テストだけじゃなく、魔法力のテストもあるんだから、そんなに落ち込まないで」
シルベスター、それ微妙なフォローだぞ? 端から学力は期待出来ないと言ってるようなもんだ。まぁその通りなんだけどね。
「じゃあ午後からは魔法力のテスト対策やろうか」
全員が頷いた。
◇◇◇
「ウリャアッ!」「トリャアッ!」「オリャアッ!」
アリシア、魔法使う時は生き生きしてるよな~ なんでそれを学業の方に生かせないかね~ まるで鬱憤晴らししてるみたいなんだけど~
「アリシア~! そろそろ帰ろう~!」
「まだまだ~!」
先に帰ろう。付き合ってられんわ。
試験の結果は下記の通り。
□□ 学力 □□
順位 氏名 点数 評価ポイント
1 ミナ・バートレット 500 1000
2 エリオット・カーライル 498 900
3 アルベルト・フォン・アルタイル 496 800
4 シャロン・スカーレット 494 700
5 シルベスター・ホプキンス 490 600
・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・
110 アリシア・スピアーズ 212 1
□□ 魔法力 □□
順位 氏名 点数 評価ポイント
1 アリシア・スピアーズ 300 1000
1 シルベスター・ホプキンス 300 1000
3 アルベルト・フォン・アルタイル 298 800
4 シャロン・スカーレット 295 700
5 ミナ・バートレット 294 600
6 エリオット・カーライル 290 500
・ ・ ・ ・
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・ ・ ・ ・
□□ 総合 □□
順位 氏名 評価ポイント
1 ミナ・バートレット 1600
1 シルベスター・ホプキンス 1600
1 アルベルト・フォン・アルタイル 1600
4 シャロン・スカーレット 1400
4 エリオット・カーライル 1400
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10 アリシア・スピアーズ 1001
アリシアはギリギリ赤点はなかったみたいだけど、学力が下から数えた方が早いから、この結果はしょうがないかな。まぁ良くやった方かもね。
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