数々の種族が住んでいる≪アルゼンタム≫の地に不吉なほどに月が満ちた夜、一つの王国が滅亡した。
少ない生き残りの騎士達と共に王女は敗走するが、死霊使いのバルバトスによって、何もかも失ってしまう。命さえも失いかけたとき、煌々と照らされる月光の下で、失われた存在とされる白き狼【シルヴァン】と邂逅する。
かつて白き狼が支配していた≪アルゼンタム≫だったが、別の大陸からやってきた人間たちは魔の者と結託して彼らを追放してしまった。
その世界から狼の姿は消えてしまったが、100年を経た今、絶対の力を持つ白き狼再び姿を現したのだ。
魔の者は自分たちがその地を支配すべく禁忌の法術で世界を蹂躙し始め、人間は自身の欲の為に力をふるいだす。ドワーフも竜人族も影を潜めている今、かつての住人だったエルフ達が立ち上がった。そして、世界はあるべき姿を取り戻すように争いを呼び始める――