【完結】慰霊の旅路~対峙編~

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青木湖(長野・大町市)

公開日時: 2021年12月15日(水) 00:13
文字数:7,751

1975年1月1日。

午前11時20分のころだった。

平和島観光が運営するするホテルブルーレイクのスキー客送迎バス(定員36名)に運転手、運転助手、乗客60名を乗せた状態で運行をしたところ、長野県大町市内にある青木湖畔沿いの市道の急カーブで運転ミスを生じてしまい、33m下の青木湖に転落してしまった。運転手、運転助手、他の乗客36名はバスの後部の窓から脱出することに成功できたが残る24名は沈んでしまったバスから脱出をすることが出来ずこの世を去ってしまった。死因は溺死だった。


事故の直接の原因として考えられているのは運転ミスとされているが、定員32名のバスに2倍近い乗客を乗せて運行した、いわゆる過積載の状態かつ客席は勿論、通路や前部ドアのステップに至るところまでスキー客が乗り込みかなり混雑した状態だった。運転席からは左前部のミラーが車体前部のステップにいる乗客が邪魔になっており、完全に機能を果たせられない状態にあった。また当該バスには大型車には降雪や路面凍結時の滑り止め対策として装着することが必須であったが当該バスは装着しておらず、ホテルへと向かう未舗装の凍結した坂道を登り切った左急カーブに差し掛かった際に事故は発生した。


左側のミラーが完全に機能しない状態で運転手は車体の左側をこすらないかと気掛かりに思ってしまったために必要以上に右側に車体を寄せてカーブを曲がろうとした。その結果、右前輪が脱輪しそのまま車体前部から滑り落ちるようにして青木湖へと転落してしまった。転落したバスはいったんは湖上に浮き上がったものの、5分後には完全に水没してしまった。また事故当時の状況は天気は曇りで気温1度、湖水温度は6度だった。助かった乗客の多くは車体後部にいて、前部ほど犠牲者が多かった。


この事故により運転手は業務上過失致死と道路交通法違反で実刑判決を受け、現場の道路は事故が発生したときでもすれ違いが出来る程の広さではあったが、事故を受けて大町市が改修工事を実施していまは幅員が8.9mと拡張している。


改めてお亡くなりになられた24名の方々に心からお悔やみ申し上げます。

合掌。


黒部ダムを後にした一同は扇沢第1台に駐車場へと戻り、一旦は念のためにと思いそれぞれが自身の御祓いを済ませたところで、原田の車に乗り込み、30分で到着することが出来る青木湖へと向けて走らせた。


車の中で侑斗は助手席に座ると慰霊の旅路に除霊の依頼を書きこんでくれたTVプロデューサーの放浪中ちっちさんと依頼を引き受ける旨を伝えたところで、放浪中ちっちさんが番組プロデューサーとして担当するオカルト系番組の心霊特集で今回取り上げるKホテルのVTRの収録日をいつに行うかなどの打ち合わせを行っていた。


「なかなか都合が合わない。」


侑斗が思わず苦言を呈すと、後部座席に座っていた小田切が「都合って一体どんな都合?」と聞き始めると、侑斗は「放浪中ちっちさんが提示してくれる日程じゃ、俺のことを気遣ってくれているのは凄く有難いんだけど、9月23日も秋分の日だけど絶賛仕事中、その他の土曜日の20日、27日も仕事だし、かといって日曜日の21日、28日もあいにくこの日は車が車検で使えないんだよ。代車で移動するにしても、場所が場所で遠いしそれこそ一泊二日が出来る程のスケジュールの余裕をしておかないと、マッハで移動することなんてできないし、余裕もないのに9月中に行おうとしたらかえって益々休息が取れず後々がハードになって大変なことになる。」と話すと、それを聞いた星弥は「せっかくの依頼、断らずに引き受けるって決めたんだったら、それならば9月中に決めると拘らずに、10月のシフトだってまだ決まっていないだろ。そこでまとまった連休申請を行えば、出来る話じゃないか。10月11日、12日、13日は3連休で旅行に行きますという名目で前もって休みたい手続きをしておけば、その期間内に収録を行うことだって出来るはず。」と侑斗に対して打診すると、侑斗は「そうだな。そうするしかないよな。でも放浪中ちっちさんが10月の番組放映時に是非ともVTRとして流したいというのもあってか、9月に行いたいと言って妥協してくれないんだよ。」と語ると、それを聞いた勝本は思わず侑斗に指摘した。


「俺達の都合を無視して、番組の内容を最優先するほど、俺達はタレントじゃない。俺達には俺達の都合がある。俺達の霊能者としての活動が週末に多いことを知っていてそれで週末なら予定があいているだろうから大丈夫だろうという魂胆だろうが、俺達はいつもいつも暇じゃない。そこははっきりと主張をするべきだ。出来ないことは出来ないとね。それでも怯まなかったら、除霊の依頼はお断りをするべきだろう。何だったら”そんなに視聴率稼ぎに必死なんですか”とか嫌味を言ったらいいと思う。」


勝本の発言を受けた侑斗は「わかりました。」と答えてから考え込み始めた。


その様子を運転席から見ていた原田は信号待ちの際に侑斗にアドバイスをした。


「何も番組サイドの都合に合わせなくていい。そこは侑斗の都合に合わせてくれることを条件にしないと、ただただしんどくなるだけだ。」


原田の言葉も後押しになったのか侑斗は放浪中ちっちさんに対して、KホテルのVTRの収録を10月11日(土)なら可能だという旨の返事を送ることにした。


「はあ~これで納得してくれたらいいなあ。9月中の収録は無理だってはっきりと伝えたら問題はないか。」


侑斗が思わず呟くと、放浪中ちっちさんからすぐに返事が返ってきた。


「それで決行したいです。当日はどうぞ宜しくお願いします。除霊を行う時間は夜の19時を回ってから実施したい。約束時間は14時に新大阪駅のロータリーで待ち合わせしてそこから現地へロケバスを使ってまず予め現地調査を行ってから、夜の19時からの心霊調査に入るという流れにしたいと思っています。助手としてタレントでオカルト研究家のぱうちゅさんと同行するような形で侑斗さんには霊能者として立ち合いを行っていただきます。星弥さんがいないのがちょっぴり残念です。」


放浪中ちっちさんから送られた内容に侑斗は「先程までの頑なな態度は一体何だったんだよ。しかも俺じゃなくて兄ちゃん希望だったらしいし。ってか俺って自分で言うのもあれだけどこう見えて頑張って修業をしているほうなんだけどなあ。」と苦言を呈すと、それを聞いた星弥は侑斗に「気にしすぎだよ。それに今回の報告であげられている女性の御霊なんて、100%俺には無理。少なくとも応援の霊能者として2~3人は女性の霊能者が必要だと思う。侑斗一人では厳しすぎる。」と語ると、侑斗は「それってどういうこと?」と聞き始めると星弥は答えた。


「その女性の表情から見て察した。亡くなるまで、恐らくだが男性に対して強い憎しみと怨みの感情を抱きながら、宿泊していただろう4階の部屋から飛び出して屋上までやってくると、そこで飛び降り自殺を図ったのだろう。恐らく三角関係か愛人か何か、相手の男性とは宜しくない関係だったのは間違いない。女性は自らの未来を悲観視した末に衝動的になって死を選んだのだろう。その結果、女性は死んでもなお男性に対する強い憎しみや恨みの感情を抱きながら、廃墟となったKホテルに今もなお成仏することが出来ずに彷徨っているのだろう。目には見えなくなったことを理由に、自分にとって好きなタイプの異性が入ってきたらすぐ狙いを定めて尾行した末にタイミングを見計らって背後に飛びついてくる。女性が地縛霊であるのは間違いない。ただ同時に女性の御霊には錯覚を見せる能力を持っていることから、相当禍を齎し続けていることは間違いない。生気を大量に吸ってエネルギーが増大化している。悪魔になり掛けている邪な気持ちを持った邪霊ともいうべきものだろう。よほど男性に対して強い執着心があるのか、女性が入ってきても関心を示さず男性ばかりにターゲットを絞っているようにも見えるから、侑斗単独ではあまりにも危険すぎる、何かあれば女性の霊能者に対峙してもらわなければいけないだろう。」


星弥が真剣な表情で語ると、侑斗は思わず声を上げた。


「ちょっと待って。除霊の霊能者を呼ぶって言っても一体誰を呼ぶつもり?それに俺が引き受けた依頼なのに、俺のために果たして協力してくれる女性の霊能力者がいるかどうか、わからないけど当日参加をしてくれる人を探しなさいってことを兄ちゃんは言っているんでしょ?」


侑斗が星弥に話すと、星弥は何気ない口調で答え始めた。


「大丈夫。侑斗のためなら全力で協力してくれる女性霊能者はいる。心配しなくていい。もし駄目なことがあったとしても、俺が何とか説得を行い手配する。」


星弥のその一言に侑斗は「兄ちゃんがいてくれたほうが俺にとっては心強かったんだけどな。でも女性霊能者のほうが良いというのなら、俺も出来る限り呼びかけてはみるよ。」と語ると、星弥に「兄ちゃん、やっぱり手伝って~!」と甘えるような口調で言い始めると、星弥は「無理。お断り。」といって一刀両断するのだった。


「俺も色んな心霊現象も見た。色んな心の闇を抱えた女性の御霊とも対峙してきたが今回ばかりは異質としか言いようがない。男性に対して強い恨みを持っているのはもう誰の目が見ても明々白々だし、自分の身の安全の事を考えても俺はその女性と関わり合いたくない。悪いけど今回の案件は同伴しない。でもその代わりに出来る限りの協力できるところではしっかりと協力したい。Kホテルの営業時に宿泊客による自殺があったのかどうかも含め、調べられることは調べておくよ。」


星弥がそう語ると侑斗はうつむき加減になって、静かな口調で「わかった。ありがとう。」と答えるにとどまった。


そして一同の乗る車は青木湖バス事故慰霊碑の近くまでやってくると、安全に車を移動することが出来る場所に車を停車させてから慰霊碑の前まで移動すると、一同は深々と頭を下げてから両手で拝み始めた。


「ここが青木湖のバス転落事故でお亡くなりになられた方々の追悼のために設立された石碑か。しかしとても残念な有様になっていて気の毒だ。」


原田がそう話すと、同じことは侑斗も考えていた。


「24名の尊い命が失われた大事故であるにも関わらずここに定期的にお参りに来ている人がいないのか、石碑の周りは木々の枯葉で一杯だし、供養のためのお花が供えられているけどすっかり枯れてしまっている。その後に掃除に来る人ですら、誰も来ていないのか。強いていうなら卒塔婆が綺麗になっていることぐらいだろう。参拝に来られる方々のご高齢化が進んでいるからしょうがない事なのかもしれないが、何だかこの状態を見て果たして本当に石碑を設立したとしても、それを存続して御参りする人を増やしていかないと”亡くなられた方のために作りました”で終わりかねない。定期的にお参りして綺麗に管理することがいないと、寂しい場所になってしまうのは時間の問題だな。せめて慰霊の森のように、悲惨な事故が起きたことを後世の方達にも伝えて、遺族じゃなくても慰霊に来てくれる人が増えてもらったほうが亡くなられた方々にとっても報われる思いになることに違いない。」


そう考えた侑斗は可能な限り、慰霊碑の写真をアップしてから、気配を強く感じた湖畔辺りを注意深くゆっくりと歩き始めるとそこでも写真撮影を行い、慰霊の旅路や公式SNSを通して写真のアップロードを行い始めた。


その様子をじっと見ていた原田は「また慰霊の旅路の心霊写真でPR作戦か?」と聞き始めると、侑斗は「違うよ。少しでもお参りに来てくれる人が増えてほしいなという一心で、今の石碑の状態を伝えただけに過ぎない。」と語ると、じっと近くで二人の会話のやり取りを聞いて居た勝本が侑斗に対してあることを話し始めた。


「青木湖は映画の”犬神家の一族”のロケ地としても使用され、映画公開を間近に迎えた1975年の元旦にスキー客を乗せた貸切バスが青木湖に転落してしまう事故が発生した。映画の犬神家の一族のワンシーンにある”波立つ水面から突き出た足”のシーンの撮影に利用されたが、それが後々起こるバス事故を彷彿させるという事もあって、より恐怖感を増す理由の一つになったのだろう。しかし心霊スポットとして知られるようになったのは、今回の投稿にもあったように青木湖で湖畔に浮かぶ光を見つけたという目撃例がある。青木湖はホタルの生息地としても知られているようだが、ホタルと圧倒的に違ったのは光が点滅をしなかったそうだ。目の前に現れた光の正体が何なのか戸惑いを隠せられないでいるうちに、現れた光はすっと消えてしまったという話がある。中には火の玉を見てしまう、誰もいないはずなのに多くの人の気配を強く感じる等の報告も寄せられているが、亡くなられた乗客の大方が都心から、若者も多く乗っていたことから、無念の思いが今も彷徨っていてもおかしくない。改めてまた次に訪れた際にはこの慰霊碑をしっかりと綺麗にしてあげたい。お亡くなりになられた方々がこの慰霊碑に眠っているわけではないが最期の地でもある以上、綺麗に整備を行うのは生きている人間にしか出来ないことだ。きっとお亡くなりになられた方々はそれを何よりも強く望んでいるはずだ。だから現れたのかもしれない。」


勝本がそう語り始めると、隣で頷きながら黙って聞いて居た小田切は「そうだね。せめてここはしっかりと綺麗に定期的にしてあげないと亡くなられた方のためにもならない。遺族じゃなくとも、この事故が起きたことや過積載の怖さ、志半ばで亡くなられた方々に心からの追悼の意を示すことが出来るような場所としてこれからしなければいけないだろう。」と語ると小田切は湖畔のある方向に指をさして説明した。


「あそこに、恐らく亡くなられた乗客のうちの一人であろうと思うが、強い残留思念(=生きたいと強く願い思いながら命絶たれたために死んでもなおSOSのサインを出したり、生き延びようとするためのアクションを起こすことを指す)を感じる。実際の救助活動はかなり困難を極めたようで、水深30mの湖底で救助活動は難航を示しボートで犠牲者を探索し網や大型レッカーで水没したバスを引き上げようとしたが失敗してしまい、ご遺体は6名の潜水夫により発見されて次々と引き上げられた。犠牲者の多くはバスの下敷きになっており車内に閉じ込められたままの状態だった。遺族が駆けつけるまでご遺体は大町市内の大沢寺に収容されたそうだ。お正月にスキーを楽しみにしていたであろう、都心に住む若者や家族連れ、夏休みから民宿やホテルの予約をして町に待ち望んだ冬休みを満喫するはずだったが、生きていたら楽しんでいたことが全て台無しにされたことに対するのもあるだろうが、でも今のあの状況を見てしまうと、この事故が行く行くは報道されなくなり、誰も知られなくなってしまった時こそが本当に怖い。亡くなられた方々は罪なき方達ばかりだ。せめて同じような事故を繰り返さぬためにも、これからもずっと伝えていかなければいけないだろう。それがお亡くなりになられた方々が一番強く望んでいることだ。」と語ると、後ろでじっくりと湖畔をじっと眺める星弥が自分なりの見解を語り始めた。


「それだけじゃないだろう。火の玉で現れたとしたらそれは危険な兆候だ。お亡くなりになられた方々が怒りの感情を露わにしているということだからね。でも見た限りではポツポツと黄色い淡い光を確認することは出来たが、これは恐らくだが勝本さんや小田切さんが触れた内容と同じことにはなるが、慰霊碑を綺麗にしてほしいというのもあるのだろう。だが同時にこう訴えている。生き残っていたら色々としたかったこともあったのは当然ながら拭えない。それはそれで悔しいとにじませる思いはあるのだが、俺や侑斗が今まで遭遇してきた八甲田山や千日デパート火災跡と決定的に違うのは、生き残るために自我や自制心を失いパニックとなって冷静な判断が出来ない状況の中でお亡くなりになられたのではない。何とか脱出をしようと試みたが、助かる見込みがないと見て遺書らしい遺書などを遺せられるような状況でないままこの世を去られたのだから、こう言っちゃ不謹慎かもしれないが諦めがある程度ついていたから発狂をしていた人はいなかったに違いない。何度か繰り返し注意深く霊視を行ってみるがやはり、生き延びるために誰であろうとも憑いてくるような御霊の存在は見受けられなかった。そこはやはり冷静な判断で見極めることができたという何よりの証拠だからね。ただ運営していたバス会社も平和島観光だという事は分かったが残念なことに調べても出てこないことから倒産している可能性は非常に高いだろう。そうなってくるとこの地を綺麗に整備する管理組合の結成は今後は必須だ。親族にお亡くなりになられた方がいたとしても、関わり合いが無いと益々疎遠と感じて来なくなってしまうのも目に見えている。せめて小田切さんの鳥取怪談や、勝本さんの出雲の怖い話などでも、この事故はWEBサイトで取り上げてほしい。それがお亡くなりになられた方々にとっての供養にも繋がる。」


星弥が語り終えると、勝本は「分かっている。勿論WEBサイトで取り上げた。」と答えると、続けて小田切も「当り前に決まっている。取り上げたよ。」と答えた。


その後一同は可能な限り、慰霊碑の周りを綺麗にしたところで、最後にもう一度頭を深々と下げて両手を拝み始めると、慰霊の前を後にした。


「せっかくの楽しい旅行がこんな形で、何だか気の毒としか言いようがない。」


信濃大町駅へと向かう道中で侑斗が呟くと、それを聞いた星弥が「残念ながらそういう事故が起こらないと人間は学ばない生き物で、それこそ事故が起きるまでは利益優先でバスに乗せられる範囲内なら大丈夫だろうぐらいの甘い考えしかなかっただろうから。安全が軽視され、利益ばかりに目がくらんだ結果、多くの命を失う結果に繋がった。亡くなられた方々には本当に可哀想だけど、事故が遭ったおかげで過積載の危険性を改めて世に知らしめることにもなったのだからね。」


星弥が語ると、小田切は「まあそんなもんだろうね。結局失敗で学習をしないと世の中は何も変わらないってことか。」と話すと、星弥は「そんなもんでしょ。気の毒だけど所詮社会の風潮が変わらないとこういう事故は起こる可能性は捨てきれない。」と話し、一同は信濃大町駅で見送ってくれた原田と別れてから、それぞれの帰路へ着くことにした。


小城市内に帰ってきた侑斗は真っ直ぐに部屋に入るとすぐにベッドの中に入って寝てしまった。朝の目覚ましと共に目覚めたが憑かれていたのかついつい二度寝をしてしまい、気が付いて目覚めたときにはスマートフォンの時計の時間を確認すると朝の8時30分を迎えており侑斗は思わず悲鳴を上げた。


「あああああ~!!!9時からの出勤なのに遅刻してしまう!!!」


バタバタしながらさっと身支度を終え、朝御飯を食べることもなく出勤するのだった。

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