大空に大地が浮かび、天に白い虹が架かる蒼球世界。ヒタクは兄に連れられ気球で白い虹の先を目指すも遭難、空を貫く巨大な樹――フソウ――に流れ着く。
七年後。空を渡る民の娘アヌエナは、天人が残したと言われる宝を目的にフソウを訪れる。
空を流された少年と空を渡ってきた少女。対照的な二人の出会いは、この世界の秘密を知る旅の始まりだった。