序章 大空の漂流者
第一章 出会いは花嵐と共に
第二章 赤く色づく森で
第三章 世界樹の管理者
第四章 交易に行こう
第五章 緑の島
第六章 天に至る梯子
第七章 天上の虹
大空に大地が浮かび、天に白い虹が架かる蒼球世界。ヒタクは兄に連れられ気球で白い虹の先を目指すも遭難、空を貫く巨大な樹――フソウ――に流れ着く。
七年後。空を渡る民の娘アヌエナは、天人が残したと言われる宝を目的にフソウを訪れる。
空を流された少年と空を渡ってきた少女。対照的な二人の出会いは、この世界の秘密を知る旅の始まりだった。