「お姉ちゃんはエターナルファンタジーオンラインに転生して良かったかもしれないよ」
メルメちゃんが、少し気を落として言う。
「メルメ達の世界はね」
「終わりに近づいてるからね」
世界が、終わりに、か。
「メルメ達の世界だけじゃないよ」
「どこの異世界も」
「魂が消耗されていってるから」
「メルメだって明日にもオロチに殺されてるかもしれないの」
「それだったら、エタファン世界で遊んでるのもきっと良いよ」
「お姉ちゃんもメルメも」
なんだか、驚く事はない話しだった。
私の魂が、メルメちゃんの話しを受け入れてた。
「古角保次郎は」
「常設英雄の彼は」
「メルメちゃんの世界にもいるんでしょう」
私は、何故だか記憶にある古角保次郎の話しを出した。
「だめだよ」
「常設英雄古角保次郎は」
「また親友を殺したの」
!
「なんですって」
「じゃあ」
私は、口を紡ぐ。
「すとろべりーぱふぇおいしー」
「そう。良かったわね」
私達は、2人とも話しを逸らす。
MMORPGの世界に転生した私よりも、現実世界の方が、危険な状況のようだ。
私は、何が出来るのかしら。
メルメちゃんに。
「VRMMOの中で食べても、美味しいと思えるのね」
私は、どうでもいい話をする。
「そういう風に出来てるんだって」
「VRMMOって便利だよねー」
「これで、現実世界ですとろべりーぱふぇが食べれなくても」
「何も食べるものがなくても」
「食べてる気分になれるんだよ」
私は、またも黙ってしまった。
電子パッドを操作して、もう1つストロベリーパフェを注文をした。
「ストロベリーパフェを持ってきたよ」
にゃーこが、またやってきて、喋る。
「にゃーこー」
「また来てくれたんだね」
「メルメの事好きなのかな」
「メルメはにゃーこの事好きだよ」
メルメちゃんは、にゃーこの耳の後ろをさわさわとなでる。
「ごゆっくりどうぞ」
にゃーこは、また戻っていく。
にゃーこは、にゃーこなのに、語尾ににゃーとかにゃとかつかないのね。
ステータス画面を見てみると、750Cとなっていた。
装備、買わないといけないわね。
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