「すとろべりー」
「メルメちゃん」
「そのパフェ食べたら、装備揃えるのに付き合ってくれないかしら」
「良いよー」
「メルメもまだ装備揃えてないしね」
パフェを食べ終わったメルメちゃんと、アメリカンコーヒーを飲み終わった私は、席を立つ。
「ばいばーい」
「また来るねーにゃーこ」
メルメちゃんは、にゃーこに手を振って、分かれを惜しみながら歩いている。
初心者向けの、武器も防具も消費アイテムも一通り揃ってる店に付いた。
サービス開始したばかりだから、当然のように、初心者向けの店内にはプレイヤーがにぎわっている。
はぁぁ、やれやれ。武器も防具も電子パッドで注文するんですか。
ファンタジー世界ぶち壊すのも大概にしてください。
私達は、電子パッドで武器や防具を見る。
片手用ノーマルソードが、300C。
片手用ノーマルシールドが、300C。
とりあえず、こんな所かしら。
私は、深く考えず片手用の剣と盾に600Cを使う事にする。
電子パッドで注文を終えると、私のステータス画面には150Cと表示されている。
「おら、初心者ども」
「これでも持っていきな」
ここでも、猫型配膳ロボットのにゃーこが剣と盾を持ってくる。
配膳じゃないわね。
なんか、このにゃーこ。口も悪いし。
見た目もどこか、荒っぽくなっている。
可愛い。
「にゃーごろー」
この猫型ロボットはにゃーごろーと言うらしい。
メルメちゃんが、にゃーごろーの肉球をぷにぷにする。
にゃーごろーは、離れていく。
「あーん。もっと肉球ぷにぷにしたいよーにゃーごろー」
なんで、装備をまだ揃えていなく、メルメちゃんもまだこの店に初めてきたであろうに、
にゃーごろーという名前を知っているのか。
メルメちゃんが勝手にその場で決めているだけなのか。
なんか、この猫型ロボットはオスっぽいし。
メルメちゃんが、この場でそう名づけただけなのか。
そんな事を、聞いてみる気にはならなかった。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!