連載中 長編 現代世界 / 戦争

ヒロイック ~戦場の華に紛れる、一輪のイレギュラー~

公開日時:2021年2月21日(日) 23:48更新日時:2021年2月23日(火) 11:28
話数:4文字数:6,957
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あらすじ

今から100年前。人類は謎の生命体『アビス』の出現によって壊滅の危機に陥った。

 

アビスは特定の形に収まらず、ある時は獣、ある時は機械、そしてまたある時は人型の姿になり、捕食、寄生、成長を繰り返しながら人類を翻弄した。

 

全世界が『対アビス』という目標の元、1つになり世界中の技術と魔法の力によって武器の開発に成功。その武器は、人類の希望とアビスの滅亡を期待され『ジャガーノート』と呼ばれるようになった。

 

『ジャガーノート』は10代女性にしか扱うことは出来ず、扱うことが出来る女性は『ヒロイン』として英雄視されている。

 

アビスに対抗するため、世界はヒロイン育成機関である『エル・ドラド』が世界各地に設立され、人類はアビスの脅威に対抗できるようになったーーーーーー

 

「いた!やっと発見したよ!」

 

東京都に位置し、アビス侵攻対策によって、海の上に築かれた「海上都市(メガフロート)」、中高一貫のヒロイン育成機関である瑠璃学園に存在するたった一人のイレギュラー。

 

「もう!入学式にも出ないでどういうつもり!?」

 

「……いや、別にほとんど知ってる顔だからやる必要あるの?」

 

男でありながら、『ジャガーノート』を扱える唯一の存在がいた。

 

11歳のころ、練馬区崩壊事件でアビスに寄生された主人公『小鳥遊祐樹』は、国立瑠璃学園にて監視とは名ばかりの生活を送っていく。

 

「いつか、俺を殺してくれよヒロイン」

 

アビスでもない、人間でもない半端物は、自身を殺してくれる存在を求め、今日も過ごす――――