連載中 短編 現代世界 / その他

花の言葉と物語 誰もが主人公で、誰もが同じでは無い 。

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公開日時:2022年6月25日(土) 19:16更新日時:2022年6月25日(土) 19:16
話数:1文字数:377
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桜が散る頃…


誰にだって咲いて散る時がある。


見える美しさ、見えない美しさもある。


「君が手に持つ散った桜は何に使うの?」


疑問に思った僕は見知らぬ君に言った


「散ったら花じゃないの?」


君の言葉は何故か心に響いた。


そんな僕は言葉も出なかった


”あなたは僕に微笑んだ”


別の日またあの場所に君がいると思い


自然に体がその方向に歩き出す。


君は桜で地面が埋め尽くされている


場所で体を横にして目を閉じている


そんな僕は君の頬に触れたその手に


君も触れた時に不意に言った


「散った桜は花じゃないの?」同じ言葉を言った


僕は思うまま言った


「まだ生きてる、その花は生きる美しさ、散る美しさを教えてくれた」


柄にもない言葉を言った。


君は体を起こして僕に微笑んで言った


「それがあなたが思う「美」なのね…」


言葉を残し何処かに去っていった…


後日、君を見る事は無かった…


僕は勝手ながらあの桜は君だと思った


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