2003年寒い冬、1月10日。
この日の夜、チャービルは公演をしていた。
今日はポール・ギャリコの「雪のひとひら」です。
今、雪が降ってますよね。非常に寒いです。この本は雪のひとひらちゃんの冒険物語。あの雪の彼女はひらひらと冒険をします。これは活気的です、雪同士ではなく、人間に恋をするんです。僕も雪のひとひらになりたいです。だって雪になれば人間に恋が簡単に出来るんです。煩わしいものは一切なし!
この話で、仕事が終わる。この話は大好評だった。
──────── 朝、チャービルの部屋にて。
ヒューヒューッ! と音が鳴る。これはケトルだ。コーヒーケトルがチャービルを呼んでいる。「おい! チャービル! お湯が湧いたぞ! 早くこい! トロトロするな!」と言わんばかりに呼ぶ。それで慌てて、チャービルはケトルの所へ向かった。
はいはい! いま行きますよ!
火を消すと、コップにお湯を注ぐ。コーヒーを飲もうとしている。
そこにグスマンがやってくる。
やあ! おはよう。
ああ、おはよう。昨日はどうだった?
昨日? なにかあったか?
えーと、女の子とデートじゃなかった?
あ〜! それ1日で終わった!
え、なにかあったのか?
まあね。昨日さ。
と、言いながら2人はソファーに座る。
昨日、そのマドレーヌって子とデートしたんだ。
マドレーヌ? 甘そうな名前だな。
そうなんだよ。それで、名前を知らなかったから聞いたんだ!
ああ。
名前がマドレーヌ! その時おれは言っちゃったんだ!
「マドレーヌ!? 甘そうな名前だな! おれが焼いてやろうか?」って!
それは…… 。
そうだろ?
こんがり焼いちゃったのか…… 。
まあね、1時間で火事さ! マドレーヌは黒焼け!
そういう時もあるさ、つぎいけば?
そうだな。さて仕事行ってくるよ。
ああ、またな。
そういうと、グスマンは仕事に向かった。特に落ち込んでいる様子もなく、仕事に向かう。
貶したグスマンが悪いので、次に行くしかない。
グスマンの仕事場はこのアパートから少し離れている。電車で10分だ。そこから歩いて10分。フォートワース内にある。
仕事はミシンの販売だ。なのでスーツを着ている。
職場につくと、朝礼がある。
大体5人~10人が店長室に集まる。店長はルーカス・コリンズだ。太っていて、お酒ばかり飲んでいる。
さて、今日はこのお店開店10周年を記念して、すべて10%オフだ。それと来週の今日10周年記念の飲み会をする! みんな集まるように!
今日はこのような朝礼だ。
朝礼が終わると、グスマンは来たお客さんにミシンを売る。今日は10%オフなので、その値段で売るのだが、今日対応した曲者でお客さんは半額と言ってきたのだ。
さすがにその値段では売れないので、なんとか10%オフと販売するが、なぜか怒られてしまった。なので、グスマンは1度店長に相談する。
店長! あのお客さんが半額しろって! どうですか?
と、ちょっとキレ気味にグスマンは話す。
は? なにを言ってるんだ? 無理に決まってるだろ? あとお客様な。
わかりました!
と、店長室から出る。
それをお客さんに伝えたのだが、さらに怒って融通が聞かない。なんとか10%オフで買ってはくれた。10時間もそのお客さんに時間を使ったせいかグスマンはキレて、ヤケになっていた。
すごい勢いで店長にグスマンは入った。
もうやってられっか!! 店長といい! お客さんといい! 舐めやがって! ぼくをころす気ですか!? いい気分でしょうね! 椅子に座って指示するだけですもんね! こんな会社辞めてやる! あほか! じゃあな! 役立たず小太りコリンズ!
と、言って扉をバタンッ! と大きく音を立てて店長室を出ていった。
そして、グスマンは会社を出ていった。グスマンはかなり怒っていた。グスマンは怒ると、頭に1本の血管が浮くだ。
今後どうするのか。
ー ♯35 役立たず ー つづく
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