9月13日、朝チャービルの元へ電話が来た。
それはこの前チャービルがお願いしたケリーの友達、アンケ・マルツの部屋の件だった。
チャービルはダニエルの電話に出る。
「もしもし? ビルか?」
「もしもし、そうです。ダニエルかい?」
「そうだ。この前の友達の件、決まったから連絡したよ。新しいアパートにする」
「ほう、新しいほうか、それは喜ぶよ。ちなみにどんなとこなんだい?」
「ピンクのアパートで、7階建てだ。アパート名はピーチ・アパートAだ、マンスフィールドにある」
「名前もピンクだね、わかった、言っておくよ」
「そうだ、明日の14日に新しく引っ越す人がいるから荷物手伝ってくれ。この前言った人だ」
「あ〜 あの件ね。いいよ、でも遅くならないよね?」
「まあ大体3時間あれば終わる。なにかあるのか?」
「明日姉さんの誕生日でね、家族で祝うんだ」
「ほう! それはおめでとう! わかったなるべく早く終わらせるようにするよ。相手にも早く来るように言っておく」
「ありがとう! ダニエル」
と、チャービルは電話を切る。
電話を切ってすぐにケリーがベルを鳴らす。
はい!どなた?
ケリーよ!
あいよ。
と、チャービルは扉の鍵をあける。
ケリーは5分後に来た。
やあ、ビル。
ああ、ケリー。そうだ、さっきダニエルから電話が来た。
あら! それで?
新しいアパートの方にするって!
やった! それでそのアパートはどこにあるの?
アパート名はピーチ・アパートAで場所はマンスフィールドだ。
ピ、ピーチ?
そうだ、可愛い名前だろ? ピーチ工場みたいだ。
まあなんでもいいわ、出て行ってくれるなら。
と、ケリーの言葉からボロがでる。
おっと? やはり嫌だったのか。
嫌というか…… だって! 彼女彼氏呼んでイチャイチャするんだもの!
いいじゃないか! それぐらい!
もういい、早く出てってくれるならお互いにいいでしょ。私はキーボード打つし、彼女は彼氏呼ぶ。
まあね。
場所どこだっけ?
場所はマンスフィールドだ、駅から近いって。
あら、それはよかった。彼女駅近がいいって。
そうか。
帰るわね、その話する。
わかった、またな。
そう言うとケリーは部屋をでて自分の家へと帰った。
すると次は入れ違いでグスマンがやってくる。
やあ、ケリー。
やあ、今帰るところよ。
ああ、またな。やあ、ビル。
おはよ、グスマン。
ケリーなにかあったのか?
あれだよ、友達の家が決まって喜んでた。
なるほどね。
そうだ聞いてくれよ、さっきダニエルから電話で引越しの手伝いをしてくれって、全然いいんだけど明日なんだよね。
明日? 明日はたしかアタリーさんの誕生日だろ?
そう、誕生日。だから遅れられない。
そうか、アタリーさんを怒らせるのは怖いな。
君来るだろ? 姉さんの誕生日会に。
行くよ、行かないと何されるか、検討もつかない。
そうだ! いまからプレゼント買いにいくか?
そうだな。何買うんだ?
まだ決めてない。
そうか、わかった。おれの車で行こう。
と、グスマンが言う。
わかった…… その前にビーニーズ行こ。
そうだな、丁度お腹空いたよ。
チャービルとグスマンは明日のアタリーの誕生日プレゼントを買う前にビーニーズに行くことにした。
ー #28 ケリーとアンケ2 ー つづく。
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