チャービルは朝から新聞を開いて読んでいる。
ダイニングテーブルの椅子に座り、優雅に紅茶を飲んでいた。
あの漫画を読んでいる。
そこにグスマンがやってくる。いつものように、扉を開ける。
5分ほどでグスマンは部屋にはいってきた。
やあ、ビル。
いつもと違うのは今日のグスマンは帽子をかぶっていた。カウボーイハットのような帽子だ。
チャービルはその帽子をみてツッコむ。
なんだよ! その帽子は? いつからカウボーイになった?
カウボーイ? これ昨日の市場で見つけて買ったんだ。
あー 昨日のバンテゴ・マーケットのやつか?
そうだ。
それはお似合いだな。少ない人は帽子が似合うよな。
それはどう言う意味だ?
なんでもない。そうだ! 新聞みたか?
いやまだだけど? なあ、さっきのどう言う意味だ?
新聞見てみろよ。遂にアニメ化の日程が決まったって。
アヒルはアヒルの子の?
そうだ。
と、グスマンは新聞を見る。主に漫画の部分だけ。
ほんとだ! 12月26日だって!
そう! ボクシング・デイの日だ。
そうだな。
この漫画面白いよな!
ああ! ファンだよ! ところでさっきの意味は?
実はツテで27日にあるアヒル・ボクシング・デイってイベントがあるんだけど、今回のアニメ化に伴ってサイン会するらしいだ! そのチケットが3枚手に入りそうでな! グスマンお前どうだ?
なんだって!? それはすごい! 行きたい!
わかった! 言っておくよ、もう1枚はケリーだな。
ああ、そうだな。ところでさっきの意味……
と、あまりにもグスマンがしつこく聞くのでチャービルが不機嫌になりつつも話をする。
うるさいな! なんでもないって! しつこいぞ! まあいい。紅茶飲むか。
いや、いい。それよりビーニーズ行こう。
それは名案だ。行こう。
と、2人は部屋を出て、ビーニーズに向かった。
ケリーはあとでビーニーズに来る。先に2人はビーニーズに入って、コーヒーとサンドイッチを食べる。
なあ、サルサってなんでサルサ?
と、急にグスマンは聞く。
サルサ? ダンスの? フリフリって?
違うよ! そのサルサじゃなくて! 食べ物のほう! つけるやつ!
あ〜 そっちね! なんでって、言いやすいからだろ? 上から読んでも下から読んでもサルサ〜 サルサ〜って。
あー なるほど。
納得しちゃったよ、この人。
そこにケリーがやって来る。
やあ! ビル、グスマン!
やあ! ケリー!
と、2人は挨拶をする。ケリーは手前のソファー、グスマンの隣に座る。
チャービルは先程のチケットの話をする。
ケリー! 12月27日なんだけど、アヒルはアヒルの子のイベントがあってな、ツテで3枚手に入りそうだから、一緒にどうだ?
ええ! いいわね! あの漫画大好きよ! 笑っちゃうわよね。
やっぱり君も好きなのか! よし! あとで知り合いのディランがイベント系の仕事をしててね。言っておくよ!
なに? あのディラン・ウッドのことか?
そう!
え、 だれなの?
と、ケリーが言う。
昔、俺が出たイベントで一緒に参加してたコメディアンだよ。
と、チャービルは話す。
元コメディアンね。
そうグスマンは言う。
コメディアンね、あなたの仕事と一緒ね。
と、ケリーが言う。
なんだって? 俺はコメディアンじゃない。一緒にするな。
はいはい。
ところで、そのチケット用意するけど大丈夫?
ええ! 行きたいわ。
了解! さて、行くか。
と、3人は会計を済ましチャービルの部屋へと戻った。
アヒルはアヒルの子のアニメは楽しみだ。
ー ♯32 アニメ化 ー つづく。
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