鏡の中の少女はふわっと優しい笑顔を浮かべていた。すべてを慈しむような、慈愛に満ちたとても穏やかなものだった。

貴方との旅路を思い出す。

貴方との旅路はときに過酷なものだった。荒れ果てた地を進み砂漠を越え、夜も眠らず進み、苦しいものだった。

でもときには異国の音楽や花に触れ、星祭りの夜には知らない人と共に踊り歌をうたい、苦しみも全部吹き飛んだ。

やっと…………貴方との旅路を、終えられるね。