天狗と人間の合(あい)の子、鈴女(すずめ)は兄の飛嚥(ひえん)、弟の藍羽(あいは)と共に天狗の里で暮らしていたが、鈴女と飛嚥が用事で里から出ている間に、里は壊滅してしまう。
その時、藍羽も命を落としてしまった――。
天狗の娘と兄と、鵺と、仲間となった妖怪達、更には人間も巻き込んで、この世を乱す鬼神を倒す為。そして、殺された藍羽の敵(かたき)を撃つ為の大戦争(おおいくさ)が始まった。
鈴女と飛嚥は各地の妖怪や神々を味方につけるべく。今回、四国へと旅立つ。
其処では年齢不詳の霊能者の女性、四国の八百八の化け狸の長(おさ)とも言われる隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)や霊峰石鎚山(れいほういしづちさん)に住まう大天狗から力を借りて、四国に入り込んでいた鬼神の配下を倒しながら、戦いに身を投じて行くのだった。