深夜、夜食を買いに行こうと向かったコンビニの駐車場。
するとそこに
地面の上に置かれた幼児用の黄色い通園帽に向かって
何やら話しかけている老婆の姿が。
関わり合いになりたくなかったので無視しようとしたが、
いきなり通園帽がネズミのような素早さでピューッと地面の上を滑り出し、
何やら奇声をあげた老婆の側から一瞬にして離脱。道路の向こうへと消えていく。
眺めすぎてた。
うっかり老婆と目が合う。
話しかけられる。
「アンタ、見てたんかい。
だったらアンタもあの子の話し相手になっておくれよ。
あの子は、ああ見えて 実はね・・・・・・」
皆まで聞きたくなかったので、全力ダッシュで家まで逃げ帰った俺。
――以上、夜食を食いそびれた話。
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