プロローグ
一章・旅立ちの時
二章・時女神ウルド
《理》――人狼だけが持つ破滅の力を指し、この世界が暴走した人狼によって滅ぼされる終末のことも指す。
しかし広大に広がる大地ユグドラシルの一欠片、ミュルクヴィズに住まうフェンリルは、それを様々な手段を使い延命とばかりに引き伸ばしていた。
だが力が体を蝕み、最後には自らの暴走を恐れ、二人の子を残し離れた土地で自分の身を封印した。
それから数年。人狼族の可能性である獣人ハティとスコルは母、フェンリルを救うべく不思議な魔導書を持ち旅に出る――
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