「さっ、中へ入りましょう」
「はい」
私が扉を開けるとお先にリティルさんがお入りになって
後から私が入ると静かに扉を閉めれば
「こちらで御座います」
そう言うと貴女は首を縦に振って頷いているのですから
そのまま二人は廊下を歩いて私のお部屋へと向かっている。
(誰も見つからずにお部屋へ辿り着ければいいのですが…………)
こればっかりは祈るしかないので私と貴女は歩を進めて歩くしか御座いません。
そうして暫く歩いていると本当に私のお部屋へ無事に辿り着くと
まず扉を開けてお先にリティルさんを中へ入れれば、
私が後から入ってきちんと誰も廊下に居ない事を確認してから
中へ入って扉を閉めると
「えっとですね、そちらに椅子が御座いますので座って下さいませ」
「はい、分かりましたわ」
リティルさんはそう言ってから高級な木製の椅子に腰を下ろして座ると
私もリティルさんの近くにある高級な木製の椅子に腰を下ろし座ると
二人は笑顔でいるのです。
「リティルさんは私と恋愛するのに抵抗は御座いませんのかしら?」
「いいえ、抵抗もないですし、貴女と恋愛出来るのなら本望です」
「嬉しい事を言ってくれるのね」
微笑んでいると貴女も微笑んでくれるのですから
嬉しい事には変わりないので安心している。
「リティルさんは恋愛経験はあるのかしら?」
「いいえ、全然ありませんがそういう手の書物は読んだ事がありますよ」
「成程、そうですか」
(恋愛するのはいいけど、未経験なので全く持ってどうすればいいのかも
分かりませんし、如何しましょう)
「アリフィンさんは恋愛経験あるのでしょうか?」
「全然御座いませんし、未経験ですが他の人とお喋りするのも初めてで御座いますわ」
「え?」
貴女は目を見開いて驚きびっくりしているのですから
私も面目なさそうな感じでいるので如何しようも御座いません。
「でしたらこれから一緒に築き上げていきましょう」
「そ、そうですわね、あは、ははは」
苦笑いして誤魔化している私。
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