大学3年生の茂良野聖那は、悠々自適なモラトリアムを日々謳歌していた。しかし、不図したきっかけでそんな日常に危機が迫る。悪夢を再現させられたり、早朝から化け物に追われたり、気が付いたら異世界の勇者になっていたり、友人が魔法少女になったり、車で空を飛んだり、隣人が魔物を召喚していたり…
現実と妄想の境界が曖昧になった、ブレーキの利かないコントのような一話完結モノをお送りして参ります。
基本は現実世界がベースですが、たまにファンタジーな舞台になったり登場人物の性別が変わったりします。
お好みの題材を暇潰しに読んでいただければ幸いです。
※この物語はフィクションであり、実在の施設や団体とは関係がありません。
=(基本的な)登場人物=
●茂良野 聖那(もらの せいな)
…本作の主人公。物語は彼の視点で語られる。少し目つきの悪い平凡な大学3年生。法学部。大学では勉強のためだけに来ているような、単調な生活を送っている。
●鳥井 千亜紀(とりい ちあき)
…聖那の同じ学部・同級生の友人。お調子者でややチャラい男だが、仲間想いのいい奴。茶番は彼の言動がきっかけで始まることが多い。
●安室 春(あむろ はる)
…聖那の同じ学部・同級生の友人。常にローテンションだが悪ノリも弁えている、小柄な童顔眼鏡男子。甘党。ネット上では絵師として活動もしている。
●倉吉 紘未(くらよし ひろみ)
…聖那の同じ学部・同級生の友人。総務委員長のほか様々な部活・サークルを掛け持つイケメンのリア充。浪人していたので聖那らより歳は1つ上。
●石須賀(いしすか)
…聖那以外の3人は面識のある、大柄眼鏡の男。大学4年生らしい。神出鬼没であまりキャラが掴めない。低音イケボの持ち主。
=(基本となる)物語の舞台=
紀尾井(きおい)大学:東京・四ツ谷にある某宗教系列の大学。敷地内はチャペルが併設されているほか高層の建物に囲まれているなかで、全国から学生が集まるため結構窮屈。しかしハイエンドながら伸び伸びとした学生生活を送ることができる。