ちょっ~~と光クン!君少し目を離したら色々面白いことになってるじゃないですか!
私も混ぜて下さいよ♪」
相変わらずのテンションで拍子抜けだよこっちは。
「何だよお前も急に現れて!しかも“デーモンハンター廃止”って気まぐれにも程があるぞ。。」
「嫌だな光クン(笑。…私は大マジですよ!」
「は?そんな事出来るわけねぇだろ!まだルシファー倒してないんだから!」
「ええ。でももう倒すしかないでしょ??君とルシファーの親子喧嘩は始まっていますからね!そうなったら私は当然光クンに味方します♪勝って頂かないと困るんでね!」
「おい…。二度と“親子”とか言うんじゃねぇ…!」
「これはこれは(笑。そんな顔して睨まないで下さいよ!ちょっと茶化し過ぎましたね。気を付けます♪はい!」
「チッ…!」
「(…………やっぱり…。君は怒りで力が強くなるみたいですね。。さっきのルシファーとの接触で光クンの中の魔力が濃くなりましたね…♪…ここらで長年の活動に“勝負”を掛けてみますか。。)
…いいですか光クン!
このデーモンハンター協会ができて既に100年以上経ってます。当初から比べると比較できない程現在のデーモンハンター達は優秀です!強い!・・・ですが、どんなに強くなろうと“所詮は人間”。ルシファーはおろか、その部下たちにすら勝てません!あと一歩強さが足りないのです。。私もここ数年正直悩んでいました。
でも、そんな人間界に突如希望が現れたのですよ!それが君です光クン♪!」
アゼルは自信満々に光を指さし話を続ける。
「もはや君が人間界にとって“最後”の希望ですよ!唯一ルシファーを葬れる存在だ♪ルシファーの魔力を継いでる挙句、何故か物魔界の魔女帝リリスもこちらの味方となれば、もう未来永劫こんなチャンスは訪れません!!
いいですか光クンもう一回言いますよ!!ルシファーを倒すには君が最後の切り札です♪
ルシファーがせっかちで君をもう狙いに来た以上、のんびり学園生活を送りながら強くなっていくなんてプランはもうありません!覚悟を決めろ橘光♪!!秒で強くなってルシファーを倒しなさい!!
やるしかありませんよ。私もダラダラ長いのは嫌いなんです!このままデーモンハンターなんてものを続けていても意味がない!人間界で犠牲者が増えるだけです!それもこれも全て終わらせるんですよ光クン!分かりましたね??ドゥーユーアンダスタン??」
「ベラベラうるせぇな…。要は俺がルシファー倒してチャンチャンって事だろ?急に話が分かりやすくなっていいじゃねぇか!やる気出てきたぜ。」
「いいですね♪こういうのはテンポが大事ですからね!早速光クンには強くなって頂かないと。。そうですよね?リリスさん?」
横で聞いていたリリスに聞くアゼル。
「当然でしょ。ここからは秒速で成長してもらわないといけないわ。アゼル…あなたも力を貸しなさいよ。」
「勿論♪」
「これからは周りを気にしなくていいからどんどん力使っていくわよ光!」
「何をするのか怖いけどな。」
「のんびり強くなってる暇はないの。ここからは超スパルタ特訓でチート級に強くなってもらうわ!」
「いッ…⁉⁉⁉」
リリスの顔が“あの時”の顔になっているーー。
そう。ルシファーを殺そうとしたときのあのなんとも禍々しい顔にー。
しかも今回はそれでプラス笑顔だから更に恐怖……!!!!!!
「悪い顔してますねリリスさん(笑。でも光クンには早く強くなってもらわないといけないですからね!!
今回は私も鬼になりますよ♪!」
「あら♪理解が良くて助かるわ♪」
「お互い様ですよ♪」
「「フッフッフッフッフッ♪」」
悪い顔が二つこちらを見ていた。。。
一体どうなるんだ今から俺は。。
ルシファーより危ない顔してるぞ。今のお前ら。。
「ところであなた。どんな魔力持っているの?」
「私ですか?私はですね・・・・・」
二人は突如魔力や魔道について語り始めたー。
「……って具合ですね。大まかに。」
「へぇ~。ちなみに私は・・・・」
――ベラベラベラベラベラベラベラベラベラベラベラベラベラベラベラベラベラベラッ……
――ペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャペチャクチャ……
――かくかくしかじか…かくかくしかじか…かくかくしかじか…かくかくしかじか…
その間ずっと訳の分からない単語や数式、方程式みたいなのがやたらと飛び交っていた。
俺は聞いているだけで何だかウトウト眠くなってきてしまっ……。
「「決まり♪♪♪」」
二人が大きな声でハモった。
その声に体がビクンッとなり眠気が吹き飛んだ。
「そうと決まれば早く動かなくては!いきますよ光クン!!」
「…は?どこに?」
「さっきから言ってるでしょ光。強くならないと。その為の“修行”よ!」
「いや、だからどこにッ……⁉⁉」
「話している時間が勿体ありません!とにかく“飛び”ますよ♪」
「え…?飛ぶって…」
ーーパチンッ!!
みなまで言うことなく、アゼルが指を指を鳴らすと共に俺達はどこかへ消えたー。
ルシファー抹殺まで・・・・・8。
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