もっと大事な夢が、目の前にある。
わかってるんだ。
がむしゃらに頑張ったって、無理なことがあることくらい。
でもそうじゃない。
私にはなりたいものがある。
たどり着きたい場所がある。
どうやってそれを叶えるかって、そんなの、いちいち考えてらんないでしょ?
目の前のことをやっていくしかないんだ。
1つずつ、丁寧にさ?
嘘はつきたくないんだ。
自分にも、他人にも。
思うようにいかない時があったって、後ろを振り返りたくはない。
振り返っても何もないもん。
今の私には。
ホームルームが終わって、1限目の授業が始まった。
さーって、今日も頑張りますかねぇ。
ってか亮平のやつ、最近いい感じじゃん。
真波と。
なんでもないってほざいてたけど、絶対アレだよな。
真波のこと好きだよな。
大体わかんだよね。
亮平の考えてることなんて。
中学の時はすぐ顔に出てたもん。
好きな女子が目の前に来た時とか、耳の先っぽまで赤くしちゃって。
結局あれだっけ?
フラれたんだっけ?
確か先輩とすでに付き合ってたんだよね。
その子が。
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