…しっかし、なんつーか、新鮮だな。
入学式の時みたいだ。
知らない人達と同じ教室にいて、これから何が始まるんだろうっていう、ワクワクしたあの感じ。
あの時は確か健太に話しかけられたっけ。
席が近かったのと、周りの席に男子が俺たちしかいなかったっていうのと。
今思えば懐かしい。
つい最近のことのはずなのに、昔のことみたいだ。
今じゃクラスメイトと毎日のように話してるが、当時はそんなんじゃなかった。
みんなそれなりに不安だったとも思う。
そりゃ期待することの方が大きいけど、新しい環境に飛び込むって、なかなか難しいと思うし。
かくいう俺も不安だった。
中学の時は、別にそんなことなかったんだけどな。
…まあ、あの時は、それどころじゃなかったっていうのもあるけど。
担任の“イッシー”に名前を呼ばれてる、千冬。
中学の時、いつも想像してたことがある。
クラスにいたらどんな感じだったんだろうとか、制服姿はどんなだろうとか、色々。
まあ、千冬のことってなると、学校に限らずだけど。
でも、当たり前のように学校に来て、当たり前のように椅子につく姿を想像したり、登下校の道を一緒に歩く時間に憧れたりするたび、いてもたってもいられずに病院に立ち寄ってた。
無性に、顔を見たくなる自分がいて。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!