「げ!!!!」
思わず声を上げてしまったのは、大ちゃんの隣を歩く女子がいたからだ。
一瞬固まってしまった。
なんなら、ゴシゴシと目を擦った。
そんなバカなと思って。
だって、そこにいるはずがないやつがいたんだ。
…そう、あの女が。
「ヤッホー」
「…」
…は?
…なんで?
いやいやいや
おかしいだろ
何しに来たんだよ
「おい、ちゃんと出迎えろや」
女はグラウンドに到着するなり、文句をぶちまけてきた。
ぶちまけたいのはこっちの方だが…?
え?
なんで?
「何しに来たん?」
それ以外に言葉はない。
いや、本当に。
俺だけじゃない。
他の奴らも目が点になってた。
その堂々とした佇まいと、肩に担いだバットに視線が行き。
「入るって言うたやんけ」
「はい?」
「あんたら6人しかおらんのやろ?私が7人目や」
は?
頭おかしいのかコイツは。
まじで入るつもりだったのか。
そんなん許すわけないだろ。
「他にも色んな部活あるやんけ!」
「ここがいい」
「あかん!」
「ええやないか。誰でも歓迎しとるんやし」
…大ちゃん?
確かに誰でも歓迎はしてるけど、コイツだけはダメだ。
なに誑かされてんだ?
よく見ろよ!
女だぞしかも
「あー差別」
「うっせぇ!」
「俺は賛成!」
「は!?」
「俺も!」
おいおいおいお前ら
よく考えろ。
ここは由緒正しきクラブ活動の場であって、問題児を入れるようなところじゃない。
何事にも“規律”ってものがあるんだ。
コイツのせいで風紀が乱れたらどうする!?
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