「最近あの2人いい感じやない?」
「わかるわかる」
「へ!?」
いい感じ…?
誰と誰が?
「いやさ、休憩時間中も一緒に話してたりするんよな。席も遠いのに」
「仲良いん…?あの2人」
「最近やで?ってかお前の方が知っとるんちゃうん?幼馴染なんやろ?」
そう…だが。
言われてみれば、たしかに仲が良さそうに見える。
でも千冬は、誰とでも気さくに話すし…
「逆にどうなん?」
「なにが?」
「桐崎さんのこと、どうも思ってないん?」
…バッ
なに言い出すんだコイツら…
アイツに聞こえたらどうする
どう思ってるかなんてそりゃ、好きだけど…
「別に…」
「兄弟みたいなもんなんやろ?」
「…え、ああ」
それはまあ、そうかもしれない
「今までなんもなかったん?」
はぁ??
あるわけないだろ。
別にそんなんじゃねーし。
子供の頃は、なんつーかその…
よくよく考えたら、こっちの世界の「俺」は、中学も一緒に過ごしてきたん…だよな?
何かあったかって言われたら、俺も気になる。
でも、何もないとは思う。
今までと変わらずただの幼馴染で、それこそ、兄弟みたいな
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