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かれこれ1時間は経った。
千冬は時々相槌を打ちながら、わかったのかわかってないかのような顔をして。
「なんやねんそれ…」
「せやから…」
できるだけ簡単に伝えようとはした。
喋っててわけわかんなくなりそうだったが、俺の知ってることは全部話した。
それが適切な言葉かどうかはさておき。
「…つまり、えっと、ドユコト!?」
驚くのも無理はないだろう。
俺でさえ、よくわかってないんだから。
最初に伝えたのは“千冬”のことだ。
目の前の彼女が「千冬」だということ、それがどれだけあり得ないか…って、自分に言い聞かせながら話した。
もちろん信じてくれなかった。
それはお互いにだ。
俺は俺で、まだ、彼女が「千冬」だってことを信じられなかった。
「海で溺れた!?」
「…ああ、うん」
「…ちょっと待って、全然意味わからんのやけど」
なんで病院に行ったのか
なんで「千冬」を探してるのか
うまく伝えられないことばかりで、正直何が何だかって感じだ。
言ってて支離滅裂だった。
目を瞑って開けたら、——世界が変わってた。
そんなバカなことが起こるわけない。
でも、実際に起こってるんだ。
こうして、…目の前で。
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