「現実的に考えて厳しいやろ。もっと身近な目標を掲げんと」
「あんなぁ、時間は限られとんやで!?モタモタしとったら、一瞬で高校生活なんて終わるんや」
俺たちは別に、野球に全てを捧げてるわけじゃない。
勉強だってしなきゃいけないし、遊べる時は思いっきり遊びたい。
「甲子園」なんて“ガラ”じゃない。
言い方は悪いかもしれないけど。
俺たちはいつも通り練習を始めた。
横から色々文句を言ってくるが、聞く耳を持たなかった。
バカバカしい。
心の中を占めていたのはそんな感情だ。
だってその通りだったから。
素っ気ない態度を取る俺たちに、女はしつこく詰め寄った。
「ほんなら、2人のマネージャー入りはなかったことにする」
ふーん。
それで?
誰が、そんなくだらないことに心が揺らぐと…
「それは嫌や!!(一同)」
…って、ええ!?
お前ら!?
「それなら、真面目に甲子園目指すって約束する?」
「するする!」
「…あのな」
お前らわかってる?
甲子園を目指すってのがどれだけバカげてるか
難しいとかってレベルじゃないんだぞ!?
東大の合格率より難しいんだぞ??
…って、全然俺の話聞いてねぇ
「あのバカはほっといて、本格的にあんたらの野球をうまくしたる。任しとき!」
「え、でも、どうやって?」
「まずは守備からや。ノックしたるから、各ポジションについて」
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