「何が「由緒正しきクラブ活動」や。公式大会にも出れんくせに」
「あー、痛いとこ突かれたなぁ亮ちん」
「黙れ祐輔」
「別に悪い人には見えんけど」
「でしょでしょ?」
「人を見た目で判断すな!」
「逆にどこら辺が問題児なん?」
「全部や!」
「おい、聞き捨てならんぞ」
「自分の問題児レベル自覚した方がええで?」
「ここにバットがありますけど?これは人を殴るものでしょうか」
「ほれ見ろ!こういうとこや!」
「ハハハ」
…笑い事じゃない。
全員呑気に喜んでやがる。
そりゃ俺だって新入部員は誰でも歓迎!ってスタンスだぜ?
でも、話が違う。
どう考えてもこれはなしだ。
ってかコイツ、俺に対して恩義ってものはないのか??
全然言うこと聞かねぇじゃん。
「私を入れてくれたら、マネージャーも入れてあげるで」
「マネージャー!??」
突然のワードに、男たちは目を躍らせた。
…何がマネージャーだよ
テキトーなことばっか言いやがって
「多数決で決まり!って事でいい?」
「せやな」
「待て待て。一回話し合わん?」
「なんで?」
「お前らは知らんのや。コイツのヤバさを」
「亮平くん?」
殺意がこもった不気味な笑顔がこっちに向いている。
すぐにでも飛びかかってきそうな気配だ。
とても、そこらへんにいる「女子高生」とは思えない。
この血の気の多さたるや。
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