この作品には12人もの欲望の石、デザイアストーンの所有者が登場します。
またその所有者を守護する役割の守護者も存在します。
短めに、キャラの解説をしていきます。
その性質上ネタバレです
美作陽(24)
光輝の柘榴石
レーザー熱線の雨を浴びせ敵の技を真似る技巧派の曲者
未来予測と事象の支配を模倣する
初期設定では水商売の女性。主人公の宿敵が女だとやりづらいので性転換させました
空虚なエゴイストそのもので欲望と言うテーマに相応しいキャラ
さっさとブッ殺すべき外道の悪役に描けてたなら大成功
名前の由来は、美貌を望む願いのルーツと、陽光から
黒坂静奈(26)
暗黒の紫水晶
影と暗闇から武器を生み出し時の支配を阻害する病人
時間干渉能力をなかったことにする
生きたい、というシンプルにしてとても切実な願いがあるため、時間的猶予さえあれば強敵になりえた人物
テンポよく話を進めたい都合で雑に処理しましたが
薄いカルピスみたいになってしまったので無念
名前の由来は、闇属性っぽい名前だけど影山は使いたくねえな…と思ったので黒にしました
水原努(年齢不詳)
海原の藍玉
ヒロインの兄、いわば義兄にして存在自体がキューピッド
時の流れを清浄化する、加速に対するメタ
彼が主人公の短編を書いてから本編に、という構想もあったけれど氷室正義とキャラ的にカブる部分がある上に
実際に出てきたらクソみてえな魅力のなさに驚きを隠せなかったのでナシになりました
駿河恭二のネーミングは無気力男だったがやるべきことは「するが矜持」と言う駄洒落から
……言うべきではなかったようだ
氷室正義(24)
凍結の金剛石
氷と天性の発想で切り抜け、時間を止める主人公
流れる時間を停止する以上に秘めたる素質があった
彼の一人称視点で話が進む、語り部
彼の活躍は本編で
彼が救いたかった少女は彼の存在を知ることすらなく苛烈な物語を生きていくことになるが
それ自体が彼の本懐であるはず。無償の愛は存在します
名前の由来。氷使う主人公だから。以上
青森りんご(28)
深緑の緑柱石
植物を育み操る憧れの魔法少女
流れる時間を遅くして、動きを妨害する
苛烈な戦いの中で唯一の味方として戦うサブヒロイン
ネタキャラみたいな登場をさせた割には終始一貫、主人公の憧れのマドンナとしてあり続けた
彼女も過去に何かあった筈だが、主人公もそれを知ることなく戦いの舞台を下りたので語りません
謎が残っているくらいが憧れの対象として丁度いいはず
作者が5月生まれだから優遇……言うほどしてたか?
名前の由来。ネタキャラみたいだが植物由来成分
風祭大翔(22)
大気の真珠
コイツ、噛ませ犬。特に語ることない
守護者の名前はソラ。
6月生まれの皆様には申し訳なかった
水原のどか(年齢不詳)
猛火の紅玉
炎を操り、烈火の如き疾さで斬り伏せる剣士
自身に流れる時間流を加速する
ヒロイン。容赦ない毒舌キャラ
守護者のホムラの造形については、生前勉強ばかりしていた中で目に入ったゲームのキャラのデザインが好みだった為に憧れが残ってなんか7番目の最後の幻想の自称ソルジャーに似た姿になったようです
名前の由来については、彼女のみ生きている人間ではないため真逆にしたかった。長閑なんて思えぬ修羅の世界で炎を使って戦う女の子だからってのもあります
水原にしたのは、兄が水を使うのもあるが…エピローグでなるほどと思っていただきたい。
この作品は、クライマックスから逆算して書きました
薬師寺誠也(38)
悪意の橄欖石
底を見せぬ邪悪の化身、毒を以て全てを蝕む
毒性や病原体からの中毒症状を引き起こす
ぶっちゃけ、ラスボスより強そうな黒幕集団の幹部
コイツ自身が別の作品で登場するかどうかはわからないが。コイツの撒いた種が至る所で傍迷惑な事件の火種になったりすることはあるでしょう
別作品自体を書くかどうかも知らんけど。
事象の支配は、毒薬、免疫反応もですが強酸なんかも扱える。炎に対して消炎剤生み出してかき消したり、割と万能選手過ぎる、何でもアリ。爆弾も作れますし化学反応で電気を生み出したり。……頭脳派のキャラに持たせるべき欲望の石じゃないです。作者の知識が求められるハードル無駄に高くするタイプの才能だから使いづらい
アーモンドコーヒー、のくだりだけど。お前の胃酸とくっついて青酸カリがアーモンドの香りになるだけだぞ
青酸カリはタバコのニコチンよりも弱毒で味はゲロマズだからな! あと病院で氷室に差し出したコーヒーも青酸カリ入り。あのタイミングで飲むわけないから余談でしたが
名前の由来は、毒だから毒島!みたいなネーミングは許せなかったので毒と薬は密接な関係ゆえに薬から
そして誠実さのカケラもないクソ野郎だけど、彼のイキイキとした外道っぷりは書いててすっげえ楽しかった
幻のサファイアの人
設定も一応あるけど披露してもしゃーないので
扱いは作中の所有者の中でぶっちぎりに悪い
小説という媒体で幻術使いなんて面倒くせえヤツ出したくなかったから物語が始まる前から退場してました
桐生健美(18)
再生の蛋白石
肉体強化は単純ゆえに強靭を証明した力のエリート
寸分の狂いなき同時に束ねた行動を叩き込む
序盤で退場したが、氷室の独白で割と名前が出てくる悲劇のヒロイン。
車椅子キャラですが歩けない理由は知りません。
まあ、仮に戦いのない世界で知り合っても仲良くはなれそうにない娘である
名前の由来は、生命力と健康さから。生駒とかでもよかったけど桐生で
等々力響子(20)
稲妻の黄玉
稲妻の支配を悪用する売れないミュージシャン
以前引き起こした行動を再現する
事象の支配がいかに強かろうと、所有者が弱いと微妙ということを証明してくれた人
主役補正がないため数回噛ませ犬になってくれた後に惨殺されるあんまりなキャラ
名前の由来は雷鳴が轟く響きから
詩島詠(年齢不詳)
死のトルコ石
死者を蘇らせる追憶の亡者
過去に時間を巻き戻す
救いはなかった可哀想な娘。親にも学友にも恵まれず救いはなかった。何があったか不明だが、登場時点では既に亡くなっていた
彼女は戦い、願いの選定自体を深く理解しておらず、実現武装も時の支配も名前が出て来ないけど
イザナミと《回帰》
名前の由来は死と、死の静寂というダブルミーニングで響きをシジマ。黄泉の世界、あの世から
水尾真琴(年齢不詳)
深淵の黒曜石
数多の願いの果てに待ち受ける絶望の化身
欲望の石が使える時間干渉を並べて使える
デスゲームの運営管理は大概黒幕である
片桐雛という存在を惨劇のヒロインに仕立て上げて自らの野望の道具にしていた人間ですらないクズ
小物界の大物。薬師寺誠也と戦ったら負けそうな気がするから所有者を焚きつけたり、ムーブが凄まじく小物
構想の中で別作品から引っ張ってきたキャラなので、コイツ自身はネーミングのルールから外れています
第1話の神話におけるパンドラの箱…のくだりの時点でラスボスのつもりで登場させていた。流石に嘘です
完全に余談ですが高校時代に書いたオリジナルにあたる作品において、主人公が黒の石を拾った死人で生き返るために戦う。みたいな話だったんですが、その作品の出来は思い返すとあまりに酷かった。主人公がラスボスに
十輪フミ(26)
所有者の戦いに関してはノータッチだが関係者なので
彼女の存在はプロットで存在している別作品の主人公の姉に当たる人物で、家族を守る大黒柱
所持する才能は、電子データ、電子機器を自在に扱える電子の魔女。レディハーミットの異名を持つ天才ハッカー
彼女が愚弟と評した人物を溺愛しているが、当人を前には素直になれないツンデレ。その下には妹もいる
ネーミングについては、彼女の旧姓の葉隠はタロットの大アルカナ隠者の暗示から。
そして現在の姓である十輪は、大アルカナ十番目に当たる運命の輪の暗示から。弟が運命力を巡る物語の主人公になる……物語を書くかどうかはモチベ次第である
余談だが、所有者の活動拠点のルールを当て嵌めたら大久保にあたるのだが。彼女は所有者ではない
ミリルという女性(年齢不詳)
片桐雛という悲劇のヒロインを巡って繰り広げられる別の物語にて主要人物となる
実力者として描かれた水原のどかより確実に強い、と十輪フミが断言していたのは事実であり、才能指標等で計り知れないS級に当る実力以上と思われる
薬師寺の語ったELD計画と言ったものに巻き込まれる事件……が描かれるかどうかは作者のモチベ次第
片桐雛(17)
この作品の核心部分にいながらにして本人は回想以外で出番がない異質な存在
いわゆるマクガフィン。彼女自身はこの作品で巻き込まれた悲劇のヒロインだったという以上の情報はなにもない
名前の由来は片腕、切り落とされた。雛鳥のような庇護対象。めちゃくちゃひどい
作者自身はそこまで思い入れあったキャラでもないのだが、学友が気に入ったらしいのでマクガフィンにまで昇格した経緯がある
万が一にもメディア化とかするならもうちょいマイルドに、しかしろくでもない人生には変わりのない人生を歩むだろうと思われる。そもそも、片腕設定覚えてる人いる?
余談の余談
所有者たちが拠点としている地名は、元ネタがありあてはめています。
水原務については佐野、サファイアの所有者については鎌田と名を冠した場所で活動していたと思われます
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