熟年夫婦が仲良く、緑のたぬきそばを食する大晦日。
妻の奏(かなで)は夫の辰巳(たつみ)との出会いを振り返る。
あの時、年末の寒い駅のホームのベンチでぐうすかと寝ていた辰巳を強引に起こし、どうしてここにいるのかと理由を聞いてみると、彼はろくに所持金さえも持っていなかった。奏はそこで親身に彼に寄り添い、色々と会話を弾ませるのだが、彼にもそれなりの理由があってここにいることを知ってしまい、奏はある約束を持ちかける……。
※この掲載している作品は全てフィクションであり、実際の人物・団体・事件などは一切関係ありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。