女神様から加護をもらったので、猫耳パーカーを着て楽しく生きていきます!

🌟彼女は絶対に諦めたりしなかった。🌟
よもぎ餅
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第8話 死活問題なので狩りに行くよ!

公開日時: 2020年9月4日(金) 09:15
更新日時: 2020年9月4日(金) 14:54
文字数:3,614

ノベリズムの仕様が少し他と異なるため、少しづつ改稿していきます。

 夕食を食べお風呂にはいり部屋に戻る。

 そろそろ金策について考えないといけない。

 異世界でホームレスになっちゃう。


「ギルドがダメってなると、あとは魔物の素材をマリーメリィ商会で買い取ってもらうしかないかなー。」


 問題は倒せるのかな?

 小さい魔物なら頑張れば倒せると思う。

 じゃあ囲まれたらどうだろう?

 ウサギぐらいの大きさなら大丈夫かもしれない。

 じゃあ犬ぐらいの大きさならどうだろう?

 接近戦で短剣で倒すのは一匹でも危ないかもしれない。

 正直いまの私の体力じゃ逃げれない可能性だってある。


「ステータス!」


 ---------

 名前:山川知佳 

 LV:1

 種族:人族

 職業: -


 ミリアーヌの加護(創造改変)


 [スキル/魔法]

 火魔法

 水魔法

 洗浄

 --------


 ステータス画面を眺める。


「んー。レベルをあげて私の身体能力が上がることを期待するしかないかな」


 できれば短剣で近距離で戦うんじゃなくて遠距離から倒したいところなんだけどなあ。

 弓なんて使ったことがないからダメだよね。


「あとはこの加護かな」



 ベットに座る。

 加護について考えてみる。

 自動販売機や硬貨を出したように銃器や手榴弾とかを出してみたらどうだろう?

 手榴弾は使い方がわからないから危ないか。

 下手をすると自爆するかも...。

 うん。却下だね。

 病院だってあるか分からないし。

 じゃあ銃器は?


「複雑なものは操作がわからないからダメだとして。」


 ハンドガンみたいなものはどうかな。

 映画やドラマで見るような銃弾六発を連続で打てるようなタイプなら練習すれば大丈夫かもしれない。

 一つしかだせなくても問題ないしね。

 銃弾も[銃弾がはいった箱]をイメージすれば、自動販売機の飲み物の時みたいに、一つとしてだせるかもしれない。




「ふーっ..。とりあえず試してみるかな。」


 何度か深呼吸をしてから、銃弾六発を自動式で打てるハンドガンを心の中で思い浮かべる。


 目の前が小さく光る。

 光は徐々に明るさを増して激しい光が部屋中を包み込む。


「えっ!?」


 眩しくて思わず目を閉じた。




「ハンドガンだと思った??ざーんねん!!ミリアーヌちゃんでしたああ♪」

「あっ?...えっ!?」

「ぷぷっ!あははは!相変わらずおもしろい反応ね!」


 聞き覚えのある声に驚き目をあける。

 目の前にミリアーヌさんがいた。

 口元を両手でおさえて楽しそうに笑っている。

 まわりを見渡す

 宿屋の私の部屋だ。

 こっちに来ることできんじゃん!

 もっと早くきてよ!


「それでミリアーヌさんはどうして急にきてくれたんですか?」

「暇つぶしよぉ?」

「...えっ?」

「ぷぷっ!冗談よぉ。チカちゃんのためにちょっとだけ手助けにきてあげたってわけ!このままいくとチカちゃん遅かれ早かれ死んじゃうのよねー!あっこれは本当よ?」

「ち、ちょっと!その話詳しく!」

「残念だけどそれは言えないのよねぇ。私達にもルールがあるのよ!今回も結構ギリギリなの!」


 ミリアーヌさんは口元に両手の指でバッテンをつくる。

 えっ教えてよ!

 私にとっては大問題だよ!


「もおー!どうしても気になるなら未来を見れる道具でもだしてみたら?」

「えっ?できるの?」


 ミリアーヌさんは頬を膨らませて困った顔をする。

 一度大きく深呼吸をして、心の中で思い浮かべてみる。



「あははは!本気にしちゃった?そんなに頑張ってもできないわよ?」


 ミリアーヌさんはニヤニヤした顔でお腹を抱えて笑っている。

 また遊ばれた...。

 相変わらずムカつく。

 とんでもない駄女神だ。



「あー面白かった!さてとあまり時間がないから話を進めるわね♪私の加護の力でハンドガンを創造することはまだできないわよ!」

「まだできない?」

「チカちゃん次第だけど、私の加護でこの世界にまだ存在していない新しいものを作り出すことはできるわね。」


 なるほど。

 だから全部一個づつなんだ。


「ん?でもじゃあなんでハンドガンはできないの?すでに存在しているってこと?」

「ふふっ!しょうがないなぁー!ちょっとだけだよ?ぜんぶ教えたら私が楽しめないからね。感謝して私を崇めなさい?」

「ハイハイ。ミリアーヌ様すご〜い。」

「なんで棒読みなの?まあいいわ!私は寛大で慈愛に満ちた女神だから許してあげる♪」


 ミリアーヌさんはクスクス笑いながら得意げに胸を張る。



「チカちゃんが触れたことがあるものや、よほど思い入れが強かったものは別として、見ただけで触ったこともないものは理解が足らないからいまのチカちゃんの創造力じゃ無理なのよ!」


 納得。

 銃器なんて触ったこともない。

 TVで見たり知識として知ってる程度だもんね。


「じゃあ銃器は無理だね。」

「えっ創造力が今より高まればできるわよ?」

「どういうこと?」

「チカちゃんの世界だって元々は銃器なんてなかったでしょ?」


 私を見つめて不思議そうな顔をする。


「新たなものを発想する想像力。『発想した対象』を形にするために、試行錯誤を重ねることが必要ってことねぇ♪」


「後半はかなり難しいよね?」

「ふふっ!そうねー♪私達と違って人の子には限界があるでしょうね!思い通りに全てを作り出すことは不可能だと思うわ。」


「さーてと!じゃあチカちゃん!そろそろ時間だからまたねぇ♪楽しみしてるドラマがはじまっちゃうの!」

「えっドラマ?いやだからこの...」

「あなたならきっと大丈夫よ。頑張ってね!」


 ミリアーヌさんは私を見つめニコニコして手を振る。

 突然激しい光が部屋中を包み込む。

 眩しくて思わず目をとじた。


 目をあけるとすでにミリアーヌさんの姿はどこにもなかった


「はあ...。自由奔放すぎる。」


 急に現れて急にいなくなったよ。

 加護についてはうれしいけどさ。

 どうせなら全部教えてよ。

 私にとって死活問題だよ!



「はあ...。そろそろ寝ようかな。」


 疲れたのでベットで横になる。

 楽しく生きていくためにも、強くならないといけないことはわかった。

 今すぐ加護をつかって魔物と戦うことは難しそうだ。

 創造力については今後の課題かな。

 レベルアップから頑張ろう。

 街の門で魔物がでる場所を聞いてみようかな。



 翌朝。

 朝食を食べてから街の門に向かった。

 門の前につくと目つきの鋭い兵士さんから視線を感じる。

 たしかマークさんだったかな?


「よお~!嬢ちゃん。少し見ない間にずいぶん可愛らしくなったじゃねえか!」


 ニヤニヤしながら私の肩を叩いてきた。

 あっネコ型の盾買うの忘れてた。

 マークさんも可愛くなってもらわないとね。

 断わりづらくするためにマリーちゃんと一緒にこようかな?


「それで今日はどうしたんだ?街の外にでもいくのか?」

「そうなの。この辺りで弱い魔物がでる場所に行きたいだけど、心当たりない?」

「そうだなー。街をでて西にある森がいいだろうな。森の奥まで行かなければホーンラビットぐらいしかいないからな。」

「西の森ね。ありがと!」

「気をつけてな!嬢ちゃん危なくなったらすぐ逃げるんだぞ~!」



 街をでて西に20分ほど歩くと森が広がっていた。

 周りを警戒しながら慎重に進んでいると角の生えたウサギがいた。


(これがホーンラビットかな?)


 短剣を構えて近づく。

 ホーンラビットは私に気がつくと、素早く跳躍して突進してくる。


「わっわっ!」


 慌てて横に躱したが、着地で少しよろける。

 急いで体勢を立て直して、ホーンラビットの後ろにまわり込み短剣を持つ手に力を込めて斬りつける。


「ふ~っ...。なんとか倒せたぁ。」


 予想より素早くてびっくりしたあ。

 山なりにぴょ~んって跳ねてくるかと思ってた。

 次は気をつけないと。


「てかこれ本当に死んでるのかな?」


 怖いのでしばらく動かないか様子をみてからバックにしまった。

 死んでるか判別できないのかな?

 街に戻ったら誰かに聞いてみようかな。



 しばらく森を探索してホーンラビットを10匹討伐してから街に戻ってきた。

 レベルも5まで上がった。

 少し体も軽く感じる。



 魔物の買取をお願いするためにマリーメリィ商会に向かった。

 お店の中にはいると、メリィちゃんと目が合った。


「チカよくきたニャ!今日はどうしたニャ?」

「メリィちゃん。ホーンラビットの解体とか買取ってお願いできるかな?」

「お~倒してきたのかニャ!無事でなによりニャ。解体は手数料はもらうけどやってるニャ。買取も問題なくできるニャ!ジョンじいがカウンターいるから渡してきてほしいニャ!」


 メリィちゃんにお礼を言ってカウンターに向かった。

 カウンターにいたジョンさんに買取の話をすると、倉庫に案内された。

 とても大きいテーブルと解体する刃物が並んでいる。


「ではホーンラビットはこのテーブルの上にお願いします。」

「すぐだすね。」


 バックからホーンラビットを1匹づつ取り出して机に並べた。


「これで全部だよ。」

「全て買取希望でよろしいですかな?」

「うん。それでお願い。」

「かしこまりました。査定が終わるまで少し時間がかかりますがどうされますか?お金を後日受け取りにすることもできますが。」

「お店の中を見てるから大丈夫だよ。」


 ジョンさんに査定をお願いして倉庫をでた。

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