嫌々っパーティーから追放しないでっ!!

追放された私は異国の地でスローライフ
一ノ瀬 彩音
一ノ瀬 彩音

公開日時: 2022年8月27日(土) 20:05
文字数:1,783

「あの、依頼を受けたのですけど、達成したので、確認して下さい」


私は、そう言いながら、討伐した魔物の一部を見せると、


「はい、確かに受け取り致しました」


「それじゃあ、報酬を頂けませんか?」


私はそう言うと、 受付嬢はこう言うのです。


「申し訳ございませんが、 今は持ち合わせていないのですよ」


私は少しムッとして、 文句を言ってしまいます。


「そんな事はないと思いますけど?」


私がそう言うと、受付嬢は困ったような顔をするのです。

私は、更にこう言うのです。


「お金がないなら、 物々交換でも構いませんから」


私がそう言うと、 受付嬢はこんな事を言って来るのです。


「えっとですね、実は今、この国は財政難でして、報酬をお支払いする余裕がないのです。

ですから、また後日、こちらから連絡させていただきたいのですが、 宜しいでしょうか?」


私はこう言うのです。


「わかりました。

それでしたら、いつ頃になりそうですかね?  出来れば早い方が良いのですが……」


私はそう言うと、 受付嬢はこう答えるのです。


「そうですね、 早ければ明日、遅くても明後日にはお渡し出来ると思うのですが、どうでしょうね。

まあ、また近いうちにお会いしましょう。

その時はよろしくお願いします。

あっ、それと、もしよろしければ、お名前を教えて貰っても良いですかねぇ」


私は名前を聞かれたので、素直に名乗る事にしたのです。


「私は私です。

一応、魔剣士をやっています」


私はそう言うと、 受付嬢はこんな感じで私に言うのです。


「そうでしたか、 私はこのマシュリン国の冒険者ギルドで働いているリリアンと申します。

今後とも、 このマシュリン国をよろしく頼みます」


私は、その挨拶に答えるのです。


「はいっ、これからもこのマシュリン国の為に頑張ります」


私は、笑顔で言うのでした。

そんな私はこのまま、マシュリン国に滞在しようと思うのです。

しかし、私は今、お腹が空いているので、何か食べないといけません。


私は、お店を探す為に街を散策していると、何やら賑わっているお店があります。

そこは、パン屋さんでした。

私はお店の中に入ると、店員が声を掛けてきます。


「いらっしゃいませぇー。

今日は何がお勧めですかぁー?」


私はメニュー表を見ると、色々と種類が豊富にあるので、どれにしようか迷ってしまう程でした。

適当に選んで、注文します。


「そうですねぇ。

これとこれを1つずつくださいな」


「はいはいぃっ!  かしこまりましたぁっ!」


元気良く返事をして商品を受け取ると、代金を払って外へ出る私なのですが、

外はすっかりと暗くなっています。

それにしてもこの国には、美味しい食べ物が多いし、楽しい場所もあるし、

素敵な人も多いし最高だなって思いながら歩いている私だったのですが…………。


マシュリン国には、マシュリン国の悪い噂があるのです。

それは、マシュリン国には裏組織があるという噂です。

その組織は、マシュリン国を牛耳っているとの噂なのです。


その組織のボスは女性で、名前はミレニア・マシュリンと言うらしいのです。

私は、その悪い噂を信じている訳ではないのですが、その組織がマシュリン国を支配しているというのであれば、

その国を救ってあげたいという気持ちはあるのです。


私は、その組織を潰してやりたいと思っているのです。

その組織の名前は確か、ナイトメアという組織だったかな。

私は、その組織がどんな人達なのかは知らないのですが、

きっとろくでもない奴等だと思うのです。


私は、そのナイトメアのアジトを探している最中に、迷子になってしまったのですが、

何とか抜け出す事が出来たので良かったのだけど、やっぱり夜になると、暗いので怖いのです。

私は、怖くて仕方がないので、早く宿屋を見つけて休もうと思いながらも歩き続けていると、

やっとの事で宿を見つける事が出来たのでした。


私は、その宿の扉を開けると中へ入ると、そこには従業員らしき人がいて、出迎えてくれます。


「いらっしゃいませ」


その人は私の方を見るなり、こんな事を言って来たのでした。


「あら、可愛い女の子じゃないのぉっ!」


私は、突然の出来事に驚いてしまいます。

その女性は私に近付いてきて、私の頬っぺたを触るのです。

私は、その女性の行動に対して、 戸惑いを隠せないでいるのでした。


すると、その女性が私に対してこんな質問を投げかけてくるのでした。


「貴女の宿泊先はどこになるのかしら?」


私はこう答えます。

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