嫌々っパーティーから追放しないでっ!!

追放された私は異国の地でスローライフ
一ノ瀬 彩音
一ノ瀬 彩音

十一

公開日時: 2022年8月27日(土) 20:10
文字数:1,171

私は、そんな事を言っても信用出来ません。

しかし、彼女は私を驚かせる為にこんな事を言って来ます。


「えっと、こんな事も出来るのでしたっ!  こんなのもあります」


そう言うと、指を鳴らします。

すると突然、空中に鏡が現われました。

その事に驚いている私に対して、彼女はこう言って来ます。


「こんなことも出来るのです。これは、ただの道具では無いのでございます。

なんと魔法の効果が付いているのでございまして……」


彼女は、得意げに説明を始めます。

私は、その話しを聞き流しながら、辺りの様子を窺うと、いつの間にか窓が無くなっている事に気がつきます。

慌てて彼女に、その事を問いかけようとするのですが、その時でした。

彼女は、私の手を握りしめてくると、こんな事を言ってきます。


「今、外では時間が止まっているので大丈夫でーす」


私は、慌ててこんな事を言ってやります。


「いやいやいやいや、そういう問題じゃないでしょうがっ!?」


そんな私の突っ込みにも全く動じず、彼女は私の手を握ったままでこう言うのです。


「だってぇ~、この空間で時間を止めれば、誰も邪魔される事はないでしょ」


そんな彼女の意見に対し、私は反論しました。


「確かにそうかもしれないけど、でも、そんなの駄目だよ」


すると彼女は、こう言うのです。


「えー、だって楽しいでしょっ!?」


そんな彼女の楽観的な考えを聞いて、呆れた私はこう言うのです。


「いやいやいやいや、普通に楽しくないわよっ!」


しかし、彼女はこんな事を言います。


「ふふっ、貴女のその表情、素敵よ」


なんて事を平然と言い出すのです。

その言葉に私は、驚きました。

なので私は、こう言うのです。


「なっ、何を言っているのよっ」


「ねぇねぇ、顔真っ赤っかだよんっ」


とからかうような口調で言ってくるのです。

私は恥ずかしさのあまり、また黙り込んでしまいます。

そして彼女は、またこんな事を言ってきます。


「ねぇ、キスしていい?  そしたらきっと気分が落ち着くと思うの」


彼女は、そう言うと私を抱き寄せて、キスをしてきました。

最初は、軽く触れるだけのものでしたが、次第に舌を入れてきて、絡め合わせます。

私は、その行為を受け入れると、彼女もそれに応えるようにしてくれます。


そしてしばらくして口を離すと、こんな事を言い出します。


「ねぇねぇ。私が作った部屋、気に入ってくれたかなぁ~」


私はそれを聞くと、恥ずかしくなり思わずこんな事を口走ってしまいます。


「別にっ!?  気に入ったというわけじゃないんだけど」


しかし、彼女から出た言葉で私は、戸惑ってしまうのでした。

彼女は、こんな事を言います。


「えーっ、私達の為に頑張って作ったっていうのに、そんな冷たい言い方しないで」


そう言ってくると、私の乳房に顔を押し付けてくるのです。

私は、それに戸惑いました。

しかし、そんな私にはおかまいなしにまたこんな事を言ってくるのです。

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