怨霊〈センカ〉はヒキコモリを許さない

中学生2年生、小森タケルはヒキコモリである。 小学5年生の夏から自宅の離れに引きこもったタケルは、毎日アニメ鑑賞とネットバトルに打ち興じていた。 言ってしまえば人間のクズだが、彼がそうなってしまったのには理由がある。

「タケルくぅん、あああそぉおぼぉおおおー！」

タケルの家の外には怨霊がいたのだ。それも超強大な呪力を持ったヤバいやつが。

「いっしょに、おやまで、あそびましょおおおお！」

「さっさと山に帰れバカ！」

これは捻くれたヒキコモリの少年と、彼を絶対お山に連れて行きたい怨霊ガールの、少し奇妙な物語。

※pixivで先行公開している作品の再編集版です。