秋春物語side春樹
秋斗はいつも私を守ってくれた。
両親や茉妃奈さんから暴力を振るわれた時も身を呈して庇ってくれたし、周りから酷い中傷をされた時もいつもそいつらに反抗してくれた。
ストーカーにあった時も、使えない警察に怒鳴り散らしてくれたし、一緒に住んだりとか対処もしてくれた。
私は、そんな秋斗が大好きだった。
私が一番最初に頼りにした男が秋斗だった。
でも、秋斗に雅という恋人が出来て、頼れなくなった。
頼っちゃいけないような気がして、私は自分を守るように、自分自身が『秋斗』になろうとして『俺』と言うようになる。
だって、邪魔、出来ないじゃん。
私がいたら雅との時間が減るじゃん。
だから私は『秋斗』になろうとした。
でも、洵という頼れる男が出来て、それも辞めた。
なあ、秋斗。
ずっと私を守ってくれてありがとうな。
お前がいてくれたから私は今まで元気に生きてこられたんだよ。
私にはもう洵って最愛がいるからお前は雅を一心に愛してやれ!!
秋斗。
お前は最高で最愛の私の弟だよ。
いつもありがとうな。
お前と音楽が出来て、私は最高に幸せだ!!
ーENDー
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