バーではカクテルを飲み、話しをした途中、愛美に電話が掛かって来たので席を立つと、電話の相手は婚約者の茂雄だった。
「今、どこ?」
「客先で営業よ」
「そうなんだ。じゃぁ、今晩は会えないよね」
「うん、たぶん、遅くなると思うし」
「わかった。じゃぁ、頑張って!」
「ありがとう」
バーテンが居なくなった時を見計らって滝川は睡眠薬と媚薬を愛美のカクテルに忍ばせていた。
愛美はトイレに行って化粧を直してからバーに戻った。
「すみません」
「大丈夫だよ。気にしないで」
「本当に、滝川さんは紳士で、スマートで流石に一流のホテルマンって感じがしました」
「そんな事はないよ」
そんな話をして暫くすると、愛美は眠そうな顔をした。
「愛美ちゃん! 大丈夫?」
「はっ、はい……、だいろうぶ……で……すぅ……」と口も回らなくなっていた。
愛美は(私、こんなにお酒に弱かったかな?)と疑問になるほど酔ってしまっていて、彼女は椅子に座っていられないほど眠気と同時に大切な部分の疼きにも襲われていた。愛美は(最近、茂雄とのセックスも忙しさからご無沙汰だったからかも?)と思っていたし、愛美はセックスが依存症と思えるほど大好きだった。
「愛美ちゃん! 本当に大丈夫?」と滝川の声が遠くに聞こえた。
滝川は「愛美ちゃん、部屋を取ってあるから少し休んでから帰ろう?」とまた遠くから聞こえた。滝川は愛美を事前に予約しチェックインを済ませていた部屋に連れて行った。
*
窓辺から望む夜景が美しい部屋に二人は入り、ベッドに寝かされた愛美は滝川に服を脱がされていった。意識は朦朧としていた事で、服を脱がされているという感覚は彼女にはなく全裸にされていた。美しい裸体がベッドの上に晒された。最初から最後まで滝川は愛美とのレイプの動画をあたかも合意のセックスのようにビデオに録っていた。
滝川は以前から憧れだった形の良い愛美のバストを執拗に愛撫していると彼女が「お願い、もっと強く! 激しく! 揉んでぇ!」と切ない声で哀願した。既に愛美の蜜壺は媚薬の効果で止め処もなく愛液が滴り、電灯の光でヌメヌメと艶めかしく光っていた。滝川はそれを指で掬い、既に勃起していた肉芽を愛撫していた。
暫くしていると愛美は「ダメッ、イッちゃう、あっ、イクぅ~!」と気を遣り、体を淫靡なほどに痙攣させた。そして大きな声で「貴方! 入れてぇ!」といつも婚約者の英雄とのセックス時に哀願しているので同じように叫んだ。滝川はその言葉で興奮を高め、既に大きくなっていた自身のペニスを差し込み腰を激しく抽送した。
愛美は「貴方ぁ! いい、いいのぉー! もっと、もっと、奥を~! 激しく、もっと激しく! 奥を、奥を貫いてぇ!」と叫び、その後また愛美は「ダメッ、イッちゃう、一緒に中でイッてぇ! あっ! イックぅ~!」と咆哮の声を上げ体を激しく痙攣させがら気を遣り、滝川の腰に彼女の長い脚を蟹挟みし、腕は滝川にしがみ付き綺麗なネイルの爪を立てていた。
滝川も激しく腰を抽送し何か有ってはと脳裏を掠めた事で、中出しはせずに「愛美ちゃん、素敵だよ! 俺もイクよ! ウッウゥー!」と呻き、愛美の腹に大量のスペルマを迸った。滝川は愛美の腹の上の夥しい量の体液をも接写して撮っていた。滝川がそれをティッシュで拭き取っていた時に、目を開けた愛美だった。
驚いた滝川は「あっ、愛美ちゃん……、ごっ、ごめん! こんなつもりじゃなかったんだ、許してくれ!」と軽い言葉を投げかけた。
「私も営業のプロです。今回は何かの間違いという事で終わらせますので、お願いですから依田シェフに繋げて下さい!」と愛美は鬼気迫る切実な顔で懇願した。
「愛美ちゃんはプロだね。分かったよ、必ず依田に逢わせるから」と言った。
愛美は滝川にお礼を言いまだ体の火照りと酔いも覚めないまま服を着てホテルから帰った。
数日後、滝川は業務に忙殺されていたシェフの依田に無理を言い一緒に飲みに行った。居酒屋に入って注文をした後に滝川は愛美と寝た時の動画の一部始終を見せた。
「ああ、あの時の確かサンツリーの営業の子ね。それにしてもこの動画は生々しいよな?」と言いつつも和夫は全く興味を示さなかった。
「枕営業をされちゃってさ」と滝川は言った。
「お前は好きだよな、若い子がさ」と和夫。
「お前はおデブでボインの超熟しか興味がないもんな?」と滝川。
「そんな事はないけどさ、でっ?」と和夫。
「逢ってやってもらえないかな?」と滝川。
「俺が? 何で?」と和夫。
「この子がどうしてもお前に逢ってもらいたいんだってさ」と滝川。
「良いよ。逢わなくても」とまた素っ気なく言った和夫だった。
「そうはいかないんだよ!」と滝川。
「何で?」と和夫。
「約束をしちゃったからさ。お前に逢わせるって」と滝川が手を合わせて拝むような仕草をした。
「お前も知っているだろ、俺が忙しいのをさ! 今日だってこれから帰って仕事するんだぜ!」と和夫。
「頼む、お願いだ! 逢ってやってくれよ!」と滝川が再度、掌を合わせて拝むような仕草をした。
「もう……分かったよ。都合の良い日を見繕って後で教えてくれよ」と言い、つまみを一気に食べて和夫はホテルの調理場に帰って行った。
つづく
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