人生が二度あったので押し掛け女房に翻弄された男が純愛を貫き壮大な夢を叶える物語

主人公の現世では押し掛け女房に出逢い翻弄されるが、死後の異世界では愛妻と望んでいた幸せなスローライフを満喫します
K.Yoda K
K.Yoda

第十四話 休日二日目 洗い場の還暦過ぎのオバサンと和夫のデート

公開日時: 2022年4月8日(金) 20:04
更新日時: 2022年4月9日(土) 20:14
文字数:2,643

今日の和夫は庭のゴミ集めと洗い場の多部とデートだ。

社長の妾の大塚旧邸を住みやすくする為と引っ越して来たばかりの時に隣家の奥様の美沙から大塚の家族はゴミを捨てなかった事を聞かされたので、まずは綺麗に住もうと和夫は思い掃除をした。とりあえず、三人の成人ニートが住んでいたという二階の二間は何とか綺麗にして写メを撮って屋根裏はまだだが追々やろうと思っていた。

 

 今日は早く起きて隣家に隣接している場所に置かれているゴミを纏める事にした。作業をしていると隣の美沙が冷たいお茶を淹れてくれた。お茶を飲んで話したら、暫く家を空けていたとの事だった。そう言えば、和夫に電話もしてこなかったし、車が出る音も聞こえなかった。

 

 *

 

 今日の十一時半は洗い場の多部とデートなので、和夫はドキドキしていた。多部は何処にでも居そうな今までは全く化粧っ気のなく、顔は至って普通で本当に普通のオバサン、いやお婆さんと言っても過言ではない。ただ唯一の魅力はエプロンとセーターの下の豊満なバストだ。どんな形をしていて、どんな色がして、どんな感触なのかをいつも妄想していた和夫だった。和夫の初出勤の日には洗い場での皿の置き方を女性が言う言葉ではない、口汚い言葉で徹底的に怒鳴られ閉口した。

 

 富田曰く「ここの人は全員、ストレスを抱えているので当たられるから」と言っていたが料理長に意見を言ったその日の夜からの多部にしてもその他のスタッフ全員の和夫に対する態度がガラッと変わった。

 

 その中でも多部が一番伸びしろが、大きかったのが印象的だったましてや褒めると「疼いちゃう」なんて言葉を平気で言ってきたので普通の人妻オバチャンと体を重ねて気を遣らしたら、どんな可愛い声で啼くのかといつも妄想していた和夫だった。

 

 今までの和夫のセフレには全く居ないタイプだったので、それを攻略したかったが、この会社に入ってからの和夫はそこの最終地点まではいかないようにしていた。これがバレたらセクハラになるし鳴り物入りで就職したのに昨今はこのセクハラが大問題になるからだ。

 

 十一時になったので家を出た。山下湖までは県を跨ぐが三十分もあれば着く距離だ。とりあえず、道を間違っても困るのでナビで検索して行くことにした。無料駐車場に着くと既に多部が立っていたので、その方向に行くといつもとは違ってブレザーを着ていてパンプスを履き化粧も濃くて別人のようで和夫の車の助手席に乗った。

 

「車はどうしたの?」と和夫が訊いた。

 

「実家が近くで弟に送ってもらったの」と言った。

 

「本当にいつもの多部さんなの?」と訊くと、「どういう意味?」と言って笑った。

 

「あまりにもいつもと違って熟女の魅力満載だからさ」と言うと、「だってこんなブスの私とデートしてくれると言ってもらったら、今までの人生の中で一番綺麗にしたいじゃない? 午前中に美容室にも行ったし娘の行き付けのエステにも行ったのよ」と言った。

 

「全然、ブスなんかじゃないですよ。私にとっては魅力的な女性ですよ」と和夫は言った。

 

「そんな事を言われたら体の芯が疼いちゃう」と可愛い声で言った多部だった。

 

 

洗い場の多部さんとデート。

「これからどうする、どこかで食事する? 何が食べたいの?」と和夫が訊いた。

 

「実は私、コメダコーヒーに行った事ないから付き合ってくれる? ご馳走するから行かない?」と多部が言った。

 

 「デートなんだから俺が出すから淑女は最初からそんな事は言っちゃダメだよ」と和夫。

 

「そんなキザな事を言うからホテルのオバチャンたちは依田さんにメロメロになっちゃうのよ。私だけじゃないのよ。依田さんを狙っているのは、レストランだけじゃないわよ。清掃のパートさんの中だって」と多部が言った後は口をつぐんだ。

 

「後、誰が言っているの?」と和夫。

 

「そうやって直ぐに調子に乗るんだから、絶対に教えないわ」と日頃はそんな女性的な言葉など言わない多部が言った。

 

 和夫はエンジンを掛けたまま車のナビでコメダコーヒーの一番近い店を検索して車を走らせた。駐車場に停めて店のドアを開け多部を先に入れて店内に入った。

 

「こんな事、お父さんにしてもらった事ないわよ」と多部が言った。

 

 通路側の席に座り「だって結婚している訳じゃなくて彼女だもん。当たり前じゃない?」

 

「お父さんと付き合っている時でさえ、こんな事なんかされた事無いわよ」

 

「仕方ないよ。だってお父さんは田舎者でしょ?」と言って和夫は笑った。

 

「コラッ! バカにし過ぎ!」と言って笑った。

 

 店内では他愛のない話をした。和夫はただ一つだけ気になる話を多部から聞かされた。それは多部の娘に会ってほしいと言うのだ。三十二歳で独身と言い「私に似てなくて夫に似たから美人よ!」と言った。

 

「そういうのは勘弁ですよ。それよりも前から多部さんのその服の下のバストが気になっているんだからさ」と小さな声で和夫が言った。

 

「そんなに気になるんだったら」と言った多部はブレザーを脱いで和夫の顔を見ながらシャツのボタンを一つ一つ外して頭がスッポリ入りそうな大きさのブラのフロントホックを外すと柔房がダランと垂れた。

 

「揉んでいいわよ」と言ったので和夫は「では、ご相伴に預からせて頂きます」と言って和夫は二つの柔房を持ち上げながら揉みしだき大きな乳首を指でつまんでいると、みるみる内に硬くなっていったので口唇で咥えて舌で舐め回した。

 

「あっ、あん、依田さん、気持ちいい…」と多部は呻いた。あの初日の怖かった彼女とは全くと言って良いほど少女のような可愛い声だった。

 

更に和夫は硬くなった尖がりを舌先でチロチロと愛撫していると、多部は「依田さん、もう我慢できないからラブホに行こう!」と言って和夫の下腹部に手を置いて「こんなお婆ちゃんのおっぱいを愛撫して立ってくれてありがとう!」と言った。

 

和夫も多部を抱きたかったが、余りにもスタッフの人数が少ない職場だったのでバレたら大変だと思い、「本当は俺も多部さんを抱きたいけど、それだけは我慢するから。ありがとう。もう洋服を着て!」と言った。

 

「それだったら依田さんはうちの娘と結婚してよ。結婚してくれたら私も娘と一緒に抱いてもらえるし、そんな話しは世間では良く有る事じゃない? 義母と娘婿との情事とか?」と言った。

 

「それは勘弁してくださいよ」と和夫。

 

「一回だけで良いから家の娘と会ってよ」と言った。

 

 多部を車に乗せて、もう一度山下湖の駐車場に行って暫く世間話をした。その後は多部の家のかなり手前で降ろし和夫は寮へと帰った。

 

つづく

読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート