人生が二度あったので押し掛け女房に翻弄された男が純愛を貫き壮大な夢を叶える物語

主人公の現世では押し掛け女房に出逢い翻弄されるが、死後の異世界では愛妻と望んでいた幸せなスローライフを満喫します
K.Yoda K
K.Yoda

第十一話 勤務六日目 問題山積 通常業務

公開日時: 2022年4月8日(金) 17:02
更新日時: 2022年4月9日(土) 20:12
文字数:7,400

和夫は朝一時間早く出勤してホテル周りの清掃。

和夫は着替えて出勤した。社長との約束で絶対に死守したい早出だった。忙しい時は中抜け休憩時の清掃はやらなくても良いと思っているが朝は何が何でも起きて行く事にしていた。これが結果として何になるのかは今の和夫には分からなかったが社長とのあのヘンテコリンな約束を意地でも守ろうと思っていた。

 

 今朝はホテルの外周と駅舎前と自転車置き場と派出所前の掃き掃除をした後にホテルの蜘蛛の巣取りをし、その後に先日のゴミ捨ての帰りにホームセンターで買った鉢植えの花をホテルの外のテーブル五台に置くために、そのテーブルとイスを水拭きした。

 

 ここを綺麗にすれば駅前で待つ人が必ず座ってくれる外人さんでも座ってくれたら絵になると思ったからだった。水拭きをして花を置いただけで和夫の思惑は的中した。バスを待つ外国人の夫婦が座ってくれた。

 

 何でも考えようで死んでいたデッドスペースが生きて広告宣伝用になるものだと和夫は思った。別に社長や副社長の経営陣に褒めてもらおうなんてケチな考えは持っていない。それよりも自分が入社してからどれだけ会社を変えられるかを考えてやっているに過ぎなかった。ただ、仕事嫌いの嫌がらせを得意としている副社長には目を付けられるのは必至だとは思った。

 

 相手がその気で嫌がらせをするなら買ってやろうじゃないか! それほど精神が強い訳ではない和夫だったがもうどうにでもなれという気持ちだった。会社の為に良い事をしているんだからと開き直っていた。

 

 余談だが品川と渋谷に聞いた事だがフロント横のお雛様と暖炉上の枯れた生け花は副社長がやったとの事で片付けたりすると怒るのでそのままにしているとの事だった。ホテルでは季節外れの物や枯れた生け花の放置はありえないが、それを全く気にもしないでいられ、お雛様に関しては取材に来たクルーから言われて仕舞ったとの事だった。

 

 外の仕事を終えて朝のカウンターのスタンバイをしていると出勤して来たパートの美紀と英子が直ぐに外を見て「綺麗で良いんじゃない!」と言った。レストランの中からでも目立つ赤い花だ。高々、一鉢数百円、外のテーブルに置くのと置かないのとではまったく印象が違うと和夫は計算しての事だった。

 

 

朝食スタートで昨日、会話した外国のお客様からメール交換の依頼が和夫に。


「としえー!」

 

「だからぁ! いつも言ってるでしょ! 気安く名前を呼ばないでって!」とレストランのドアを今朝は誰かが開けっ放しにしていた。その夫婦喧嘩の声はフロントからレストランに通じる廊下からも聞こえた。

 

 和夫は「またかよ!」と思っていた。お陰でレストランの中はピリピリムードになっていた。このホテルのガンはこの社長と副社長そして料理長に決定だなと和夫は烙印を押した。

 

 こんな建物だけ大きなホテルの社長と副社長が毎朝のように口喧嘩をしているホテルを見た事も聞いた事もなかった。この二人と(総)料理長が居ない方がホテルは上手く回るように思った。

 

 その後、社長と副社長はカウンターの中に入っても凄い大きな声で口喧嘩をしていた。何で結婚して長年連れ添っているのに喧嘩が絶えないのか不思議だったし今日は何の理由で喧嘩しているのかを訊きたいほどだった。

 

 スタッフもピリピリしているのもあるが心の中では「うちの社長と副社長は一体、何なの?」とバカにしているのが分からないのだろうか。

 

 料理長の事ですら上から下までのスタッフがバカにしているのにだ。

 

 バカみたいに面白いキャラを持った社長と副社長そして料理長の幹部が勢揃いで和夫の日々の日記のネタには困らないほどだった。

 

 定刻になったので社長が「朝食をスタートしよう!」と声を掛けると美紀がCDのスイッチを入れレストランの入り口を開けた。

 

 一番に入られたお客様が昨日、和夫と立ち話をしたChrisとJessicaだった。和夫は彼らから紙ナフキンに書かれたメールアドレスをもらって初めて二人の名が分かった。

 

"Goodmorning,Mr.Yoda"


"Goodmorning"


"Thankyoufortalkingtomeyesterday."


"Wheredidyougoyesterday?"


"IwenttoMt.Fuji."


"IsItwasfun"


"Itwasgood"


"Iwilltellyououremailaddresstoday,sowhynotexchangeemails?"


"Yes,thankyou,I'lldefinitelyemailyou,soletmetakeacommemorativephotoofyoutwo."と和夫。


"Thankyou"


 和夫はまた苦手な英語を話した。

 

二人も和夫の写真を撮っていた。

 

この後、社長が和夫をカウンターに呼んだ。

 

「何を話していたんだ?」と社長。

 

「昨日の会話のお礼とメール交換のご希望を頂きましたので記念写真をお撮りしてメールアドレスを頂きました」と和夫が報告した。

 

「昨日もそんな会話だったのか?」と社長。

 

「はい、そうです」と和夫。

 

「そういう時は私か妻を呼んで紹介しなくちゃダメだろ?」と社長。

 

「今後はそうさせて頂きます」と和夫が言った。

 

 持ち場に戻って腹の中で和夫は(本当に面倒臭いよ。何でも『俺が、俺が、の経営者たち』なんだろうと思った、帝丸ホテルでこんな事があったら一々上司を呼んで紹介などしない、ましてや忙しい朝食時だ、何だか和夫はレベルが低過ぎて、この会社の経営者たちには本当に疲れて来た)。

 

 

朝食の賄い。

今日も英子と美紀は次のパートがあるので帰って行った。今日は珍しく大崎が、和夫が食べているテーブルに来て、「ご一緒して宜しいでしょうか?」と言った。

 

「どうぞ」と和夫は言い食べていた。相変わらず、大崎はいつもと同じカレーライスだけを食していた。

 

「僕、この会社を辞めようと思っているんです」と大崎が唐突に言い出した。

 

「何で?」

 

「僕、本当はフロント希望で入社したのですが、『フロントはいっぱいだから、その内に回すから』と社長から言われていたのですが、もう三年やってもフロントに回してもらえなかったので辞めようと思っているんです」と大崎。

 

「次に就職する当てでもあるの?」

 

「バスの運転手をしようと思っていて、大型二種を取ろうと思っているのですが、この会社に居たら、教習所も通えないので」

 

「そのような夢があるんだったら、辞めても良いんじゃないのかな?」

 

「依田さんはそう思われますか?」

 

「うん、やりたくない仕事を生活の為だけに無理やりしているよりは男は夢を描いて新たな事に挑戦するのは良い事だと思うよ」

 

「実はフロントに居る、副支配人の品川さん以外のメンバーは全員一緒のホテルから来たのです」

 

「そうなんだ。だったら余計にフロントをやりたいよね」

 

「はい」

 

「大崎さんの人生なんだから好きなように生きた方が、後で悔いが残らないと思うよ。ただもう少し頑張れば、新たなホテルができるから、一応それまで待ってみるとかどうですか? とも思いますけど」

 

「そうなんですか。今まで待っていたのですから、待ってみるのもありですよね。ありがとうございました」

 

「後、教習所に行きたいんだったら、副支配人の品川さんに相談してみたら? 中抜け休憩の時間をもっと空けてもらうとか?」

 

「そうですね。相談してみます」

 

「自分の人生ですから何でも前向きに、挑戦した方が良いと思いますよ」

 

「そうですね。スッキリしました。もう一点訊いても良いですか?」

 

「うん」

 

「依田さんのスーツですが、いつも格好が良いと思っているのですが、どこで買われているのですか?」

 

「紳士服のコナカって知っていますか?」

 

「青山とかの量販店ですよね?」

 

「はい、そこに以前、付き合っていた子が居てさ、子と言っても熟女で人妻のオバサンですけど。その人が私に合うスーツを出してくれるので、それを買って着ているだけですよ、本当に二着で幾らの安物ですよ」

 

「フロントの皆といつも話していた事なんです」

 

「そうなんですね」

 

「スッキリしたので良かったです」

 

「頑張って下さい」

 

「はい、ありがとうございました」

 

そんな話しをしていると、また良太が早く出勤して来た。

 

大崎は食器を洗いに行き、代わりに良太君が、「一緒に座っても良いですか?」と言った。

 

「どうぞ」と和夫が言った。

 

「お借りしたあの苛性ソーダですが、全てを使い切ってしまいました」

 

「あんなに有ったのを使い切ったんですか?」

 

「はい、依田さんに量を教えて頂いたのに、汚れを簡単に落とそうと思って、全部入れてしまったのです」

 

「そうだったんですね。だからと言って汚れは落ちなかったでしょ?」

 

「はい。同じでしたし、臭いが凄くて臭いを消すのが大変でした」

 

「良い勉強になったし、火傷をしなくて良かったですね」

 

「怒らないのですか?」

 

「何で怒らなくてはいけないの?」

 

「こんな失敗を厨房でしたら怒られますよ」

 

「若者が経験して勉強になったら喜ぶべきじゃないですか?」

 

「依田さんの考え方が普通の人と違うんですね?」

 

「私に怒られたいんですか?」

 

「そうではなくて……」

 

「なら良いじゃない。とりあえずは調理場も清潔になったんだし、ねっ!?」

 

「色々教えて下さって、ありがとうございました」

 

「はい、また何かあったら言って下さい」

 

「はい」と言って席を立った。

 

和夫の持論だが、多くの人は「怒られたくない」という心理が働く。

 

悪い事をした部下は上司から「怒られる」という恐怖に支配されがちだ。今回の様に和夫が事前に教えたにも関わらず良太は失敗してしまった。隠したいところだが、苛性ソーダの残量を和夫は確認していたので良太は隠せなかった。そうでなければ仕事のミスは上司に報告したくないのが人情だ。

 

しかし和夫は帝丸ホテルでも「ヒヤリハット」の原則から重大な災害や事故には至らないものの直結してもおかしくない一歩手前の事例を認知した部下は上司の和夫に必ず報告させていた。

 

ミスを報告させるには上司からは「絶対に怒られない」という事を保証してやり、職場内でそのミスを全スタッフで共有して次の重大なミスに繋げない努力をする事が大切だと思っていた。

 

よってこのホテルの料理長の様に毎日のように部下を叱ったり、パワハラをしていると、部下は委縮してどんな小さなミスでも報告しなくなる。そもそも上司が部下に「怒る」という行為は現代では生産的でないと和夫は思っていたからだ。

 

和夫が食器を洗いに行こうとすると良太が「僕に洗わせて下さい」と言ったが、和夫は「その気持ちだけありがとう。これは私が食べたから自分で洗うのが、料理人さんたちや洗い場さんへの礼儀だし感謝の気持ちの表れだからね」と言った。

 

 

中抜き休憩時間の窓拭き清掃の時にホテルの清掃会社の女社長から「掃除を止めて!」と怒鳴られた。和夫は事務所に行きタイムカードを押しレストランの窓ガラスの清掃を始めた。そこにホテルで契約している清掃業者の女社長が来て和夫が乗っていた梯子の所に来た。

 

「貴方、依田さんって言ったわよね?」

 

「はい」

 

「貴方がホテル内を清掃しているって聞いたから」

 

「はい、ホテル内だけではないですけど」

 

「困るのよね、勝手な事されたら」

 

「その事でしたら大久保社長に言って下さい」

 

「えっ、社長からの命令なの?」

 

「いいえ」

 

「だったら止めてもらえないかな?」

 

「だからその件でしたら社長に言って下さいって言っているのが分からないのですか?」

 

「社長からの命令じゃないのでしょ?」

 

「はい」

 

「だったら今すぐに止めてよ。迷惑なのよ!」

 

「何で止めなくてはいけないのかを教えて下さい」

 

「それは私たち会社の仕事だからよ」

 

「でもやってないじゃないですか?」

 

「やらなくてはいけないのは重々分かっているけど、人が足りないので今はやれないのよ」

 

「おかしいな、副支配人の品川さんは、このホテルが開業してから今までガラスの清掃も蜘蛛の巣取りも床のワックス掛けも誰もやった事がないと言っていましたよ」

 

「とにかく、貴方に掃除をされると迷惑なんです!」

 

「とりあえず、社長さんがおっしゃっている事だけは承りましたが、私も当社の社長との約束を守らないといけないので、どうしても私を辞めさせたいのであれば当社の社長に言って下さい。もし社長さんが当社の社長に言えないのであれば私から言ってあげましょうか?」

 

「それは困ります!」

 

「じゃぁ、どうしたら良いのですか?」

 

 女社長は黙ってしまった。

 

「私はホテルの社員で貴女は清掃会社の社長さんですよね? 言っている事おかしくないですか? 私は貴女に命令されるのがおかしいと言っているのです。これからも綺麗になるまではやり続けますから!」と和夫は言った。

 

「貴方とは話にならないわ!」と言ってプンプンに怒って女社長は帰って行った。

 

 

大塚旧邸の社員寮のベランダに屋根の設置工事(DIY)を和夫がやった。和夫の寮(住まい)は社長の妾の大塚の旧邸だ。この寮の二階にはニートだった大塚の三人の息子が住んでいてゴミ部屋だった。この他人の家のゴミを片付ける事よりも和夫自身が快適に日々の暮らしをすることが先決だと思っていたので雨が降っても洗濯物が外に干しておける空間を作りたいと思っていた。

 

 今日は中抜き休憩時間時にホテルのレストランのガラスを、重点的に清掃していた際にホテルと契約している清掃会社の女社長から掃除を止めるようにと因縁を付けられたので今日の清掃は早めに終えて自宅に帰って来た。既存のベランダには屋根が無いので洗濯物を干して出掛けると雨が降っても取り込む事ができないから屋根をDIYする事にした和夫だった。

 

 屋根は透明のアクリルの波板にして太陽光が当たるようにし和夫の趣味のハーブや野菜の水耕栽培をしようと思っていたからだ。住まいの中に自分で育てた緑があると心が和むからで和夫は帝丸ホテルの勤務時代もずっとアパートの部屋でやっていた。その屋根と柱などの構造部材をホームセンターに買いに行った。和夫の趣味の一つにDIYがあったのでこれも楽しみの一つだった。

 

 あの清掃会社の女社長に感謝だ。女社長の言い分とは意味が違うが、まずは良い仕事をする為には生活空間の住まいが充実していなくてはいけないからだ。

 

「仕事(金)」対「健康」対「独身は住まいの充実(結婚していれば家族)」が三位一体でなくては最低限の幸せな人生を送る事ができない。とりあえず、仕事と健康は曲がりなりにもあるので住まいを充実させることを考えようと思っていた。

 

 洗濯物を干すのに部屋干ししかできなかった。部屋干しをすると二階には鼠が住んでいるので変な獣臭が付いて気持ち悪くなっていたからだ。

 

 仕事をやっているので外に干して雨が降ってきても取り込むことができないので、ベランダに屋根を付ければ、外干しをして出勤できるのが最高のメリットだ。洗濯物も太陽の光と自然の風に吹かれる事で変な臭いが消えるからだ。

 

 ベランダに置いてあった水に濡れたカーペットは先日、プチホテルを解体している場所に捨てて来て、その後掃除して水洗いしたので綺麗になっていた。これから毎日中抜き休憩のレストランのガラス磨きをやった後に、この寮に帰って来てコツコツと作ろうと思ったまずは他人の事よりも自分の事をやろうと決めた。これらができたら他人(社長の妾のこの家やホテルの内外)の事は追々やって行こうと思った和夫だった。

 

 勿論、社長との約束の清掃の為の朝の一時間の早出は今後も続けると和夫は思っていた。

 

 

夕食スタートと賄い。

今日の夕食は二名様だけの予約だ。(この二名様だけでバイキングの料理を用意するのはどうなんだろう?)と和夫は疑問に思っていた。

 

 こういう日はフロントで分かっているのだからバイキングではなく、席だけの予約にして頂きグランドメニューから注文してもらうようにすれば料理のロスが無いので良いのにと思っていた。

 

 昨今、食材ロス削減問題が叫ばれている世の中なのだからと和夫は思っていた。百名以上入るメインダイニングの電灯を二名だけの為に全て点けてなくてはいけないのもホテルの辛い所だ。これだったらフリー客にも利用してもらえるように広告を出したら良いのにと思っていたが、このホテルでは余計な事を言うと後々面倒になるので和夫は言わないようにしていた。

 

 こういうのがスタッフのモチベーションが削がれていく原因だが長年、社長や副社長がお客様第一ではなく自分たち中心の仕事を強いて来たことの弊害だと思った。その二名の客は直ぐに来店したので今日は早く終わる事が出来た。

 

「今日、どうする?」と山形が訊いて来たので「夕食を取ったら帰ってベランダの屋根を作ります」と和夫が言うと「何、それ?」と訊いた。

 

「今は洗濯物を部屋干ししか出来なくて、ご存じのように二階には鼠が住んでいるので変な臭いが付くんですよ。ベランダに屋根を付けようと思っていて部材を買って来たのです」と言った。

 

「だったら依田さんのは、私が洗って上げて乾いたらドアノブに引っ掛けてあげるわよ」と言った。

 

「そんな事はやってもらう訳にはいかないですよ、ご主人もおられるのに」

 

「主人が会社に出掛けてからやれば良いんだから」

 

「いいえ、そんな事までは頼めないです」

 

「お願いだからやらせてよ」

 

「ダメです。こんな押し問答していても仕方ないので、ご飯食べて帰ります」

 

「私もご飯食べて帰ろうっと」と言って食べ出した。

 

 食事中、今日も山形と二人だけだった。

 

「今度の休みも昼食はご一緒できるんでしょ?」

 

「ごめんなさい、今度の休みは先約が入っちゃって」

 

「女の人?」

 

「いいえ、男性ですよ」

 

「嘘、絶対に嘘だからね!」

 

「信用してくれないんですね」

 

「だったら次の休みは諦めるけど中抜き休憩の日の一時間だけでもお茶を飲みに来てよ」

 

「中抜け休憩時にベランダ作りですよ」

 

「依田さんは器用だから」

 

「お褒めを頂きありがとうございます」

 

「じゃぁ、今晩は私の方から行っちゃおうかな?」

 

「ダメですよ、明日も早いんですから」

 

「つまらないの」と言って膨れた。

 

 何で、この熟女に纏わり付かれなくてはいけないのかが不思議に思っていた和夫だったが帝丸ホテルの時はこんな事を言われたら直ぐにゴチになっていたのだがスタッフの人数が少な過ぎるので直ぐにバレそうだったのでそれは出来なかった。

 

 つづく

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