遂に二作品目を投稿します。柳月翔夜です。語彙力なくてすみません
この世界は10歳になるとスキルが必ず貰える。
そこから様々な職業へ枝分かれするから人生の式の中で最も大切な儀式と言われている。奴隷であろうが、最強のスキルを手に入れたら王にだってなれる。そんな世界だ
パチッ
「んんー!遂に来た~生活に役立つスキルなら何でもいいけど外れスキルは勘弁してほしいよな…」
ぎしっ…バコーーーン!
「このベッドも年季入ってるし、修繕スキルとかいいなー!家具も一つ買えば一生買わなくてすむから。」
ここ、アルテミス孤児院は100人以上の孤児が住んでいる。そのため貧しい生活にはなるが、そこら辺の孤児院よりはいい方だ。ちゃんと働いたらお金も貰えるしな
「よし!四年間貯めたこの10万RL(リル)で明日に出ていこう」
俺は胸を躍らせて教会へと足を進ませた
「神の御加護をー」
長い…この念仏みたいの3分くらいやってる気がする。今日は誕生日が俺一人だから孤児院の大人もいないみたいだな
「これで君にスキルが宿った。鑑定で見てみよう……ほぇ?」
気が抜けた声が出た。外れスキルなのかな?
「《神矛》聖書にも載っていないスキルじゃ。私もこんなのは初めてじゃが、一度神矛と念じて見なさい」
スキルは念じるか口に出すことで効果を見れたり発揮することができるらしい。
《神矛》
第一???
「えっと…効果が書かれていないのですが」
「そんなはずは!本当になにも書いていないのか?」
もしかしてなにもできないスキルとか。それは嫌だ。せっかく明日旅立とうとしているのに幸先が悪いスタートなんて…
「第一って書いてあります」
「ということは複数の効果があるということじゃ。ですが、まだ出ていないので何らかの条件をクリアすることによって出るということ」
分かりやすいけど何らかの条件?魔法を使用?剣術で流派を持つ?ここが分からないとできないなー
ガラガラッ
「差し入れに来たぞ。しっかしここは相変わらずボロいな。大分増えたようだし」
「エドワード…お主、まだスキル授与式の途中じゃ。邪魔をするな」
「ん?あー!すまんすまん。その孤児はどんなスキル手に入れたんだ?」
「それが初めて見るスキルでの、わしにも手が負えん」
「じいさんにもか?40年やっているのに分からないのがあるなんて未熟だな」
「お主もわしと5しか変わらんじゃろ!ごほん。取り乱してすまない。このスキルはとにかく効果が判明したらすぐに伝えてくれ」
「は、はぁ…」
「フーム、なぁじいさん。一度こいつを預けてくれないか?」
「な!お主は忙しい身じゃろう。それに今から王国に行くとー」
「王国には行くさ、だからこいつを俺の弟子兼孫に決めた」
「はァー!?そんなの納得できるわけ、」
「引き取ってくれるんですか!?是非お願いします。」
「はァー!?お主らわしの話をきけぇー!」
「ということは…このエドワードさんは王国の賢者様!?そんな方に引き取って貰えるとは…」
「はっはっはー光栄だろ?ほらじいさんいいだろ?俺もこのスキル気になるから発掘したいんだ」
「やれやれ…エドワードはなにもわかっておらん。そやつを孫にして大変なのはお前じゃなくそやつの方じゃ。賢者の孫と慕われ、スキルが外れだったらどうする気じゃ?」
あ…確かに。そうなったら非難されるのは俺じゃなくて賢者様にも影響が
「任せとけ、外れでも無理矢理に覚えさせる策を思い付いた」ニヤッ
スッゴい不適な笑み。何をたくらんでいらっしゃるのか
「お主…!まさかとは思うが」
「おっと、そこからは秘密だ。さぁ、選べお前はここで一生孤児としてはたまた外に出て絶望するか。俺について最強になるか」
最強?意味が分からないけどつまらない人生歩むよりは賢者様についていくのもありかな…
「俺は…」
数日後
「おい、ルーカスいくぞ!」
「それ誰ですか…?」
「お前の名前だ!ルーカス=エドワード。俺の孫になるんだからエドワードは必要だろ?」
そうゆう問題なのか?でも妙に暖かくて心地よい…名前ってこんなに嬉しかったのか…
「ルーカス…ありがとうございます!」
「お、おぅ?」
「王宮は初めてなんですか?」
「これで…5、いや、6回目だな。今日は夜に呼び出されたから先週の功績を称える宴だろう」
「先週の功績?宴?」
「先週、ブラッドドラゴンを倒して人命救助をしたから、宴、功績を祝うパーティーをするってことだ」
「パーティーですか!ブラッドドラゴンというのは強いのですよね」
何かの本で読んだ気がする…エーランクとかなんとか
「そうだな。A-ランクだ。久しぶりに苦戦した相手だった」
「魔物のランクはどのような感じなのですか?」
そうして、俺は基礎を叩きつけられた
魔物のランクは強い順で
S+
S
S-
A+
A-
B
C
D
E+
E
E-
の11段階に出てきて、エドワードさんが倒した最高ランクはA+だそうだ。200年前に滅びた魔王連合軍は総員でSランク、魔王でS+ランクと言われている。魔王連合軍とほぼ互角のエドワードさんは周囲の王国でも一目置かれている賢者だそうで、俺が拾われるなんて夢のようだ
それと《神矛》についてだが、エドワードさんですら初めて見たと言っていて、エドワードさんで曰く
「すげぇスキルか、やべぇスキルか、よぇぇスキルだな」といわれた
なんとなく理解できた。博打のスキルみたいなものだな。それでもエドワードさんは俺を強くしてくれるとあってくれたが、その策とやらを言ってくれない。聞くたびに笑みが増すのが少し怖い…
「ーい、おーい、おーーーーーーい!!ルーカス起きろ!着いたぞ」
キーーーーーン。さすが、賢者様、鼓膜が破れるほどの声量を出せるなんて
「お待ちしておりました。シルザー=エドワード様。ん、そちらのお子様は…」
「俺の孫だ!ルーカス=エドワード。」
「こ、こんばんは」
ジローッ
「シルザー様はご子息がいないと聞きましたが、」
「それは5年前の話だろ?隠し子が孫を生んだんだよ。それも隠してたから知らなかったのか?」
すっごい無理な理由。5年だから俺の年齢と会わないと思うけど…
「なるほど!そうゆう事でしたら。確かに賢者様の孫と聞いたら回りの女性達が来ますからね。よろしくお願いしますルーカス様」
通るんかい!王様の執事ちょろ!それともそれだけ信頼を置かれているのか?
「確かによく見ると、逞しい顔をしていらっしゃる」
「あはは、光栄です。そんな風に言われるとは」
「至急王様にも伝えさせていただきます。では皆様お待ちしておりますゆえ、案内をさせていただきます」
「ありがとな!」
「ありがとうございます」
なんか…賑やかで楽しいな。数日前までボロいベッドで寝てたのに昨日はフカフカのベッドで寝れたし、俺は世界一の幸せ者かもしれない。
「オォ!よく来たなエドワード」
「久しぶりだなアウグスト!はっはっはー」
えぇー!?王様じゃないの?それとも賢者様って王様と同等の…?
「そちらがお前の孫か?似つかず逞しい顔をしているな」
「なんだと!?やるか?このやろう」
「9997勝9998敗。ここで勝って同率にしてもいいのだぞ?エドワード」
「その前に10000勝してやるよ」
いきなり険悪なムードになった…
「ルーカス、挨拶でもしてろ。俺がこいつとの決戦を済ませる」
「は、はい。」
「皆様、俺、わたくしの名前はルーカス=エドワード、賢者様の孫です。今回はこのような宴会に招待頂き誠に嬉しい限りです。大変恐縮ながらふつつかものですが、是非わたくしの仲間
になっていただけると嬉しく思います」
「「「…」」」
…俺、不味いこと言ったかな?
パチパチパチパチパチ!
「ブッハッハッハッハッハッハッー!いいぞールーカス。もっと盛り上げろー」
「お主の孫というのは本当のようだな。はっはっは。10歳にしてよくあんな言葉を話せ、隙あり!」
「なぁ!?ずりぃぞ。もう一回だ!」
「これで9998勝9998敗。あと2勝で勝ちじゃ!」
ガヤガヤ
こうして俺の賢者の孫としての、俺の賢者の弟子としての道が開かれ始めた
大人気小説アプリ、ノベルバにて初作品をあげています。自分の紹介文にタイトルは載っているので是非見てください
二作品目も異世界物語なのですが、一風変わったものを投稿したいと思います。応援よろしくお願いします
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