日本で異能者の存在が確認されてから半世紀――異能者による凶悪犯罪や重大事故の増加により、その存在は疎まれるものになっていた。
この春、地方の大学に進学する在原晴一《ありはら・はるいち》は、今までの人生を異能者と直接の関わることなく過ごしてきた。報道される犯罪者も、動画投稿サイトで異能を披露して投げ銭を稼ぐ配信者も、自分からほど遠い存在だ。
そう思っていたある日のこと、晴一の人生はひとりの少女との出会いによって一変する。
何もない、異能を無に帰す異能――〝ELIMINATOR〟
異能が発覚した晴一は〈(公益財団法人)異能者生活保護の会・青い鳥〉に連行される。そこで他の異能者達と出会い、彼らのために生きてゆく決心をする。
これは在原晴一が〈青い鳥〉の一員として、都市型異能者生活保護施設〈一縒〉の問題を解決してゆく話。
「ねえ晴一、異能者は〝人間〟なんだ。僕らは、異能に選ばれた人間なんだよ」
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