頂に咲く剣華
ラーミナ・ダオレン 27歳
アライメント Neutral - Neutral(善にも悪にも傾く者)
剣華の異名を持つ傭兵剣士、プルミエ外の小国出身で鎖国開始前に流れ着いた。
かつては貴族の令嬢だったが、政敵に親を暗殺され復讐のため傭兵となった。
仇と紆余曲折あった後、現在はその名と剣を引き継いで戦っている。
有栖の義母真理子と瓜二つだが、性格は正反対。
ボーイッシュでクールではあるものの、良きバカを心がけており根底はかなり明るい。
また、向上心の塊であり常に頂を目指して強者を斬り研鑽することを心がけている。
そのため実力はかなり高く、対峙すれば一筋縄ではいかない。
身長は185センチの長身、それ故に歩幅も広く素早さの一因となっている。
良いのか悪いのか曖昧な父
鹿野山賢也(旧姓:古里) 38歳
アライメント Law - Light (法に従い善を為す者)
有栖の父親。
穏やかで人当たりの良い善人なのだが……。
騙されやすい、惚れやすい、落ち込みやすい、やすいやすいの叩き売り状態。
そんな駄目人間でもある。
それを悪い部分が良い部分を台無しにしていると取るか、良い部分が悪い部分を補っていると取るかは人それぞれだろう。
ただ、その優しさに他者を引きつける部分が有るのは確かだ。
身長は170センチで、体格は中肉中背のごく普通といったところ。
グレイプニルとなった大社長
鹿野山真理子 38歳
アライメント Neutral - Neutral(善にも悪にも傾く者)
有栖にとって三人目の母親。
愛知県に展開する大企業鹿野山グループの社長。
主な事業は食品産業であり、冷食文化や調理器などに貢献している。
クールで鋭く、並の男よりもイケメンとされる人物。
若い頃は学生仲間から完璧王子などと呼ばれており、女子にモテていた。
有栖とは再婚前からの付き合いであり、昔から仲が良い。
また賢也とは幼馴染みであり、家名に縛られる彼女にとって数少ない対等に接してくれる人間の彼に学生時代から思いを寄せていた。
そんな経緯があるため、実は真白とは互いにシンパシーを抱き合っている。
身長は172センチ、元剣道部主将の出来る女らしくスタイルはかなり良い。
知的なる道を極めし者
稲葉厚志 37歳
アライメント Chaos - Dark(望みのためなら悪をも為す者)
真白の父親、真理子とは大学時代の学友。
名門大学の法学部を主席で出た後に父の組へ入った俗に言うインテリヤクザであり、現在は稲葉組の若頭で順当に行けば次期組長。
眼鏡がシンボルの知的で穏やかな人物だが、その奥底にはヤクザ故の容赦なさも潜んでいる。
真白の狡知は彼譲りであり、同時に射撃の才能も彼譲り。
スナイパーとしての技能が高く、かつてはとある抗争で遠距離から一方的な勝利を収めたことも。
身長は180センチ、背中には満月を見上げる白兎の刺青が掘られている。
この刺青はいずれ稲葉組は月すら手中に収める存在となるであろうという意味らしい。
強かなる極道の妻
稲葉春音 36歳
アライメント Chaos - Dark(望みのためなら悪をも為す者)
真白の母親、厚志とは早生まれの同級生で大学二年で学生結婚した間柄。
一見穏やかな淑女だが、名門大学に入って選ぶ進路が極道の妻かつ、19歳で子供を産んでいる辺り中々の逸材。
内に秘めた胆力は真白と同等かそれ以上であり、いざとなった時は武闘派としての側面が強く出る。
真白が裏の顔を隠すということを覚えた一因であり、同時に数少ない真白が畏怖する相手。
両親への気持ちは憎悪が大きい真白だが、彼女に対しては「怒らせてはいけない」という恐れが混じっているらしい。
元剣道部副主将であり、真白の剣術に関する素養はこちら譲り。
身長は157センチ、実は真白より少し小さいので気にしている。
輝けなかった愚かな男
シャイン・シャレム 享年16歳
アライメント Chaos - Dark(望みのためなら悪をも為す者)
シャハルの弟、レトリバーの獣人で四つ子の中でも一番家族を大事にするタイプ。
兄妹の中でもシャハルを一際強く慕っており、彼女への手向けとするため父を刺殺した。
革命に協力したのも姉へ手向けるためだったが、次第にその理由は言い訳になっていく。
その事に気付いて退ければ運命は違ったのかもしれない、だがそれができなかった。
だから彼の運命はここまで。
身長は170センチで男らしい体つき。
朽ちる日を待つだけの生ける死体
シャムス・シャレム 16歳
アライメント Chaos - Dark(望みのためなら悪をも為す者)
シャハルの弟、ウルフドッグの獣人で穏やかなフリをしているが四つ子の中で一番気性が荒い。
シャハルのことは愛しているものの、その愛は独善的な面がある。
そのため、相手が自分の思い通りにならないと一気に憎悪に反転し、がなり立てる。
そんな性格を持っているせいなのだろうか?
彼に待つ運命は、日の届かない場所で生きながら腐り果てて静かに死を待つ、ただ生きているだけの死体となる道だった。
現在も彼は、迫り来る死を感じながらじわじわと飢えている。
身長は168センチ、中肉中背。
細やかな登場人物(第十一筋まで)
レディースチーム 露没斗同盟
有栖に挑戦すべく絡んできた悪質レディース。
名前はリーダーが一宮で、残りが二十間川、三重、四日市。
元々は機械工学系の専門学校に通うロボットサークルの女子。
無茶なカスタムをしまくったロボットで事故を起こして放校処分になりグレた。
現在はバイクを工学知識でカスタムし、通り魔的にバイパスで絡んだり、県内屈指のバイカーである有栖に挑戦したりしている。
全員がまとめてロボットアニメオタクなので、83年のロボットアニメに関するネタがすらっと出てくるらしい。
実は一宮の出生には少し秘密が……?
ノウカーノ・オジン
レプレの入り口で出会った農家のおじさん。
海沿いの農家であるため塩害に悩まされることが多く、やってられねえと休憩することが多い。
だが根はそこそこ真面目なので、何かきっかけが有ればちゃんと仕事に戻る。
え、真面目なら頻繁にサボらないだろ?
ごもっとも。
バウテック・タサンシ
シャハルの荷物を奪おうとしたひったくり。
プシュケーから流れ着いてきた人物で、地元ではひったくり常習犯である事と三下的な性格から「奪ってく三下」と呼ばれていた。
現在は獄中生活で臭い飯を食っていることだろう。
クレマー・ジャッケンナ
のみの市で大人げなくキレていた男。
向こう見ずな正義漢であり、自らのルールを相手に押し付ける面のあるオレルール厨。
たぶんそのうち刺される。
というか数日前に刺された、現在は病院で反省しているらしい。
ミハールとマワール
町の隣に潜んでいた山賊の見張り番。
ヤクザキックの騒音に耐えかねたところを襲われた。
勿論現在獄中生活だが、減刑を条件に囚人の見張り役になったらしい。
レザ・ナガスティス
山賊のリーダーであり、皮剥ぎが趣味。
密輸組織と繋がっており、マドレーヌの皮を剥いで密輸組織に横流ししていた。
衛兵に捕まった後は、謎の獄中死を遂げたという。
彼が流した皮が革命家の革鎧になっていたこと……それを知っていたのかは定かではない。
マドレーヌ・マーマレード
山賊団に囚われていた狼獣人の女性。
義理の親である店長のもと、ウェイトレスをしていたがその店長に売られてしまった。
皮を剥がれ続けた結果から先端恐怖症にはなったものの、現在は戸西家で幸せに暮らしている。
いい人とも出会えたようで、もうすぐママになるそうだ。
ポリュデウケス・ジェミニス
衛兵隊を引き連れて山賊のアジトに突撃した隊長。
穏やかで紳士的、至極真っ当な人物。
それ故に職務への忠実さから貧乏くじも引きやすいらしい。
ちなみに、有栖へ説教をしてる間は性格含め瓜二つな双子の兄弟カストルが代打をしていた。
本来なら忙しいのであまり個人に時間をかけられないのだが、有栖のため時間を割いてくれたのだ。
ちなみにあまりに瓜二つなので、同僚にすら入れ替わっていると気付かれていなかった。
ウール・フィーリア
料亭の店長。
経営難などを理由に娘を客ごと山賊に売り飛ばし共犯関係となった。
現在は店員のハン・キョウと共に獄中で暮らしているが、有栖に殴られすぎて流動食しか口に出来ない状態らしい。
これも自業自得というやつだろう。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!