プロローグ
第1章 勇者は幼馴染の高校生
第2章 勇者たちの作戦会議
第3章 勇者たちの戦い
第4章 勇者たちの閃き
第5章 勇者たちの恋模様
第6章 勇者たちの坑道探検
第7章 勇者たちの疾走
第8章 勇者たちの歴史探訪
第9章 勇者たちの帰還
かつて……召喚された勇者が仲間たちと出会い、旅立ったとされる伝説の町『レッドバロン』。しかし、今となってはそれも過去の栄光。現在のレッドバロンは王都から見放され、魔族からはそのあまりの寂れ具合に同情される有様だった。
レッドバロン町長のビンスは、「魔族から町を救うのも、過疎から町を救うのも、町を救うという点で同じ!! そうだ、勇者さまを召喚しよう!! ヒャー、我ながら名案!!」と突飛で無責任なこと思いつく。そして、心配する町人たちをよそに、ビンスは時の大賢者ガンバルフに頼みこんで勇者を召喚してしまう。
ガンバルフに召喚されたのは北海道の片田舎……『陸の孤島』と呼ばれる篠津町の高校に通う七人の生徒だった……。