破壊と再生のプリンセス/Infinite[Heros] - 原初からなる壮大な無限英雄譚 -

――自分を知り、使命を知る。英雄、それが少女の成るものであった!
七理月_(._.)_
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16 『vs第四位堕天の魔王”天空の支配者”』

公開日時: 2020年9月1日(火) 18:32
文字数:2,199

剣を握り、第四位堕天の魔王リビル・リグレスと破壊神レイム・レギレスは睨み合った。


 力を引き出す……自身で制御を……。



 そしてレイムは地面を蹴り、猛スピードでリビルに迫った。


「ハァァァッ!!」火花が散り、リビルは上空に上がった。


 レイムも破壊の翼を展開し、後を追った。


 二人が地上から姿を消し、シュナは切り株にため息をつき、座った。


 もう戦う気はないようだ。


「第四位の堕天の魔王様が来たから仕方ないよな……」


「風の神の力を使いましたね……そのことについて……」とロナはシュナに聞いた。



 そしてシュナは隠された過去を光の勇者とロナに話した。


「ハァァァッ!!」


 二人の戦いは上空で行われていた。



「フッ――遅いな!そんな速さじゃ永遠に追いつけねぇぞ!」堕天の魔王であるリビルは文字通り天空の支配者の実力を持つ。


 天使種の天敵の存在であり、上空での戦闘では経験の浅いレイムの方が不利だ。


 糞ッ!もっと速くッ――。


 レイムは翼という新たな器官に意識を集中した。



 まだだ、急には……だったら撃ち落しす!!


 周囲に無数の魔法陣を展開し、リビルに狙いを定めた。


「落ちろッ《破壊(ディスラクシェント)》ッ!!」漆黒の光線が空気を揺らし、リビルを追った。



 これが破壊の力か、直接見たのは初めてだ。


「だが、届かないな……新世代も倒せないんだからこれは呆れる……」リビルは後ろを向き、霊装を作り出した。


 霊装とは、神器とよく似ていて、神器に認められた者もその神器は霊装神器となり、自身と繋がり、手放したとしても手に呼び寄せることも可能だ。



 だが神器を持たないものでも、自らの力で霊装神器を創り出せるのは、指で数えられるくらいだ。


 リビルの手には、霊装神器を現れた。


「さぁ、行くぞ!我が《天空魔槍(てんくうまそう)》ッ――」リビルは破壊光線に向けた瞬間、光線が曲がったのだ。


 なッ破壊光線が曲がった!?


「フンッ、天空を支配する者として地上から撃たれることは当然だからなッ!」方向転換し、レイムに迫ってきた。


 速いッ――!!



「ハァァッ!」柄を両手で強く握り、リビルに剣を振った。


 レイムの剣とリビルの槍が交わり波動が周囲に広がった。


「ハァァ!!」剣で槍を弾じき、もう一度リビルに向けて剣を振った。



 だが上に魔法陣があった。


「《堕天空(エンプティフォル)》ッ!!」ビリルが扱える重力操作系の力だ。


「がッ――」上からの衝撃でレイムは地面に叩きつけられた。


 強いッ……これが最古の魔王の強さ……二代目と同時にある神から生まれた5人が原初、最古の魔王……。


 力を呼び覚ます……感覚は教えてやった……お前の中に眠るモノを……。


 今は手に握るものを完全に知ること……。



「今のは……」


 どこかで聞いたような声……。


「手に握るもの……」右手に握るのは漆黒に輝く刀身、まだ自分には少し重いが……。


「力の出し方……」



 今までの教えを思い出した。


 力とは、努力しても限界がある……だが出し方によって今の限界を超えることできる。


 呼吸するように、力を理解し、集中すること……。


 ジュウロウの稽古で教えてもらったこと……。


「フンッ、もう動けないか……俺とお前の実力はまだまだ遠いようだな」


「じゃあ……もういいな。貴重な破壊神を殺すのは勿体ないが……」リビルは《天空魔槍(てんくうまそう)》をレイムに向けた。



「まだだ……私に敵はいないッ!」


「ほう、よく言うじゃねぇか……じゃあそれが本当かどうか俺が真っ向から攻撃を討ち込んでやるッ!」

リビルは《天空魔槍(てんくうまそう)》に力を込め、力が溢れている。


 力を込め、地形を砕くほどの一撃か……。


 レイムh立ち上がり、剣を下に構えた。


「この《天空魔槍(てんくうまそう)》は天空から放たれるその攻撃は大地や空を裂くほどの攻撃をッ――」波動は広がり、空気が蠢いた。



 霊装神器と主が繰り出せる限界を突破し、唯一無二の最大の攻撃……神装真具(リリース・ゴッド・トゥルーウェア)、通称・必殺技(ひっさつわざ)である。


「世界を殺すのは我が破壊の剣……」レイムも破壊剣の限界を突破し、その剣を理解した。



 この世界で聖剣とも魔剣とも言えないその漆黒の剣(つるぎ)……そしてこの世界で最強の剣をレイムは力を込めた。


「さぁ、《破壊剣ルークレム》――我が力、その刃!!」レイムは剣を強く握り、破壊の力が周囲に激しく広がった。


「――《地壊天撃(ディストリー・アースト)》ッ!!」


「砕けろぉぉぉッ!!」リビルは叫ぶ。



 その槍先から真っ黒な光線が空気が歪み、大地を砕く一撃がレイムに迫った。


 そしてレイムは上に剣を掲げ、強く握り、力を発動させた。


「穿てッ――――」《破壊剣ルークレム》の神装真具(リリースゴッド・トゥルーウェア)――


「――《|この剣先に《シヴァ》|破壊を約束しよう《・ルークレム》》ッ!!!」


 剣を振り下ろし、黒い斬撃が血を砕き、リビルに迫った。


 霊装神器同士の戦いは実力が勝利になる……霊装神器の破損はあり得ない。相手が霊装神器を所有する者であるならば、自身も霊装神器でなければ勝ち目はない。


 破壊は全てを破壊する力……同じ霊装神器でも対抗できるのは最上位の霊装神器級でないといけない……。



 それほど恐ろしい力でありながら、レイムはまだ知る由もなかった。


 二つの一撃がぶつかり合い、どっちも引くことはなかった。



 そして……。


 二つの力は交わり膨張し、広がった。


 レイムはそれに飲み込まれ、視界が白くなった。

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